秋葉原、渋谷の印象、ノイズとリズム

秋らしい過ごしやすい日が続いておりますが
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
私は色々ライブなど見たりして音楽を楽しんでいます。


金曜日は秋葉原へmicroshotのライブを見に行って来ました。
久々でしたが良い感じになっておりました。
(ちなみにmicroshotはfwjのサポートでお馴染みの
吉川くん、キシくん所属のダブバンドです)
彼らは曲もアレンジもセンスが良いので、
もっとライブをこなせばより強みが増して
説得力も増すんじゃないかと思いました。
ぜひ頑張って欲しいものです。
彼らが醸し出すシャイネスも控えめな佇まいも魅力のひとつなので
それをエンターテイメントに昇華出来ると良いかと思いましたよ。
彼らも満を持して来年アルバムデビューするそうなので
私からもぜひよろしくお願いします(笑)。
この日は共演のE.D.O.EHO.SOUNDSYSTEMも堂々のステージングで
良かったですね。
決して多くはない客席相手でも自分のステージを強気で繰り広げる
姿勢にライブバンドはこうでなくちゃな、とか思いました。
あとこの日の石本さんのダブワークも非常に良かったです。


ところでこの日、会場に行く前に秋葉原駅前の
ヨドバシカメラにちょっと立ち寄ったんですが、
そこでトイレに行ったら貼り紙に
「個室で居眠り、食事禁止」とか書いてあって、
トイレの個室でそんなくつろぐ人がいるのかーと驚いたのですが、
綺麗で比較的広いのでそういう風に利用する人がいるんでしょうかね。
しかしトイレで摂る食事って何だか哀しい感じがしますが。
先日知人のブログで知った「便所飯」という概念に
ちょっと驚いたりもしたのですが、
何もそんなところで食べなくても!とか思ったりします。
色んな事情があるのでしょうか。


で、土曜日は渋谷へイトケン+ジマニカのライブを見に行って来ました。
この日はヘッズのイベントだったそうで会場は超満員で。
着いてフロアに降りたらもう人でいっぱいでしたよ。
私が着いた時にはもうすでに誰かの演奏が始まっていて、
確かこの日は大谷さんの新バンドが出るとか言ってたな、これかなー、
とか思いながら見ていたんですが、
いきなりレコード針接触不良音で始まって、
硬質な電子音に中低域のドローンが被さるというサウンドが展開されて、
何だろうと思ってるうちに
そのまま最後まで聴き込んでしまったんですが、
構築性の高い秩序あるノイズでとても気持ち良かったです。
映像とシンクロしていたので即興じゃなく
事前に綿密に組み立てたものだと思うんですが、
もっと爆音で聞きたいと思いました。
ちなみに後で聞いたらこれはPORTRALというユニットで、
大谷さんのバンドじゃありませんでした。


その次に出て来たのがドラム(多分ジャズ系の人)と
ピアノとウィスパーボイス(多分クラシック系の人)と
ギターに電子音という組み合わせのサウンド
音数が本当に少ない、隙間のある静かな曲が続いて、
美しき禅問答のような印象だったんですが、
椅子席だったら爆睡してるなこれは、とか思ったんですが(笑)、
最後の割と展開のある曲が楽しめました。
これも映像が良かったですね。
ちなみに後で聞いたらこれは竹村ノブカズさんで、
大谷さんのバンドじゃありませんでした。


で、次に出て来たのがイトケン+ジマニカで、
今回のは両者のドラムに映像がシンクロするという
d.v.dという新ユニットだそうで、
リズムに合わせて映像が動き、
映像に合わせてドラマーがリズムを繰り出す。
というパフォーマンスが視覚的に非常にポップで楽しめました。
ファミコン以前のコンピューターゲームのような映像が
懐かしくて新しい感じだし、
チープで可愛い電子音とかイトケンさんぽいし、
そこに硬質なジマニカさんのドラムが加わって、
かなり面白いサウンドになっていたんじゃないかと思います。
ツインドラムならではの高揚感もあるし、
意外に踊れるというのもポイント高いですねこれは。
このパフォーマンスには会場もかなり湧いていましたよ。
イトケンさん曰く「今一押し!」とのことなので
ぜひ興味ある方はライブを見ることをお勧めします。
子供なんかが見ると面白がるんじゃないかと思ったりしました。
私もまた見たいです。


で、次に出て来たのがジム・オルーク先生で。
ジムさんは「あんた日本人か!」と突っ込みたくなる程
日本人ぽい日本語でMCをして会場の笑いを獲得していて、
非常に良い雰囲気でしたよ。
彼はもう完全に日本人ですね。
「寺武織流宮」とか和風な漢字をお薦めしたいです。
そのジムさんのステージはギター1本による弾き語りだったんですが、
チューニングの緩いギターのアルペジオ
まるでジョン・フェイフィみたいで、
それだけで音響として成立していて素晴らしかったです。
歌声もとても良かったですし。
ただ時間が遅かったため私は途中で帰って来てしまったので
最後まで見られませんでした。
あの後どんな感じだったのか気になるところです。
ちなみに後で聞いたら大谷さんのバンドは出番1番目だったので
私が着いた時にはすでに終わっていたことが判明しました。
どうりで出て来ないと思った、と思いながら帰りました。


ところで帰り、会場を出てホテル街を歩いていたら、
ホテル前の路上に座り込んでカップラーメンを啜っている女子がいて、
その様を見ながら私は
何もそんなところで食べなくても!
とか思ったのですが、まあ一方でトイレで食べる人もいるわけだし、
別に路上で、ホテル入口で食べてもおかしくはないのか、
いや果たしてそうなのか、
となどと色々思考を巡らせたのですが、いかんせん疲れてたので
まあ別にいっか。と思考を放棄しながら帰りました。
色んな事情があるのでしょう、きっと。