アキバの印象 カナリアの熱唱

昨日は木枯らし吹く寒い日和にギター担いで
秋葉原まで赴き、各駅停車のリハを行ったのですが、
歌の歌い方をすっかり忘れている自分がいて、
カナリアか、俺は。歌を忘れて。
とか思ったりしたのですが、
リハビリの如く体で思い出しながら声を出して行きましたよ。
久々にプールに入って泳ぐ感覚を思い出す感じに似てますねこれは。
何とか本番までには完全に思い出したい所存ですけどね。
しかし自分で作った曲にも関わらず
どうやって弾いてるのかわからないコードとかあったりして、
難しい曲作りやがってこいつめ、とか
当時の自分に文句のひとつも言いたい衝動に駆られたのですが、
当時の自分はもうここの時間にはいないわけで仕方ないわけですね。
ギターフレーズなんかも当然忘却の彼方であるわけで
当時の自分に教えを乞いたい衝動に駆られたのですが、
当時の自分はもうここの時間にはいないわけで。
仕方ないわけですねこれも。
全体的に自分コピーから始まる感じになりましたよ。
自分の作品に新鮮な気持ちで触れられるのは良い経験ですけどね。
時は忘却を伴うものだと改めて悟った私です。
歌詞も当然忘れているので見ながら歌っているのですが
譜面等をステージに置いて演奏するなんてロックじゃねえ、という
反骨精神はこの際ポケットにでもしまっておく感じで、
堂々と歌詞を見ながらへーこんな歌詞書いてたのか自分。
とか思いながら歌っています。
まあ楽しいですよバンドって。
基本それですよ。
いい大人の部活みたいな感じですよね。


ところでせっかく秋葉原に来たんだから、という理由だけで
リハ前にみんなでメイド喫茶に赴きお茶を飲んだのですが、
メイド喫茶は私はすでに経験済みなので
「ここはオムライスにケチャップで絵を描いてくれるんだぜ」とか
先輩風吹かせてみたりしたのですが、
みんなそれぞれに楽しみを見つけていて
さすがだなと思ったりしましたよ。
まあ私は2度目なのであんまり新鮮味なかったですけどね。
ひとり柴田理恵似の子がメイドの格好をしていて、
私は一瞬何かのアクシデントかと思ったのですが
まあそういう子もいるよね。いても良いのよね。
とか想いを馳せたりしましたよ。
彼女の入れてくれたコーヒーはほろ苦くておいしかったですけどね。
この苦み。
人生のそれにも似て。


それにしても昨日は寒かったですね。
冬の1ページ目がめくられたような気がしました。
その1ページ目がメイド喫茶かあ。
とかちょっと思いましたけどもね。


あと全然関係ない話ですけど
この町田康氏の朗読聞いてたら
妙にうどん食べたくなりました。