読みかけの映画

先日、松田優作主演の「野獣死すべし」という
DVDを借りて来たものの、
がっつり2時間映画を見ている余裕がなく、
結局見ないまま返却日を迎えてしまったので
やむを得ずそのまま返却することになったのですが、
折角借りたのに見ないで返すという行為は実に無意味と言うか、
ただ単純にDVDをツタヤの棚から私の部屋へと
移動をさせただけという絵に描いたような徒労に終わるわけで、
それでは忍びないのではないかいくら何でも。
と思ったので前半20分くらいをちょこっと見たのですが
これでいざ返却した後、また残りを見る為に
同じDVDを借りるだろうか私は、と問われれば
借りない可能性が高く、結果私は「野獣死すべし」を
20分だけ見たという状態に終わるわけで
それはいくら何でもいかがなものかと思ったので
まあそのうちまた借りて来よう、と
小さな決意を経た後、DVDを返却するに至ったのですが
そうやって半分だけ見てその後続きを見ていない映画って
結構過去にあるもので、
そういうのって映画にとっては大変不幸なものだろうな。
などと思ったりした私です。
野獣死すべし」の続きを果たして私は見るのでしょうか。
不幸に晒す事なく。


そもそもが何でこの映画を借りて来たかと言うと
ちょっと前、松田美由紀夫人とリリー・フランキー氏が
松田優作氏の演技について語る番組があり、
そこで「野獣死すべし」が取り上げられていて、
そこでの優作は冷徹な殺人鬼そのものの目付きをしていて
凄みがあるという話をしていたのを見て、
そういや優作作品は結構見ている私だけどこれは見てなかったな、
と思って見たくなったからで、早速借りて来た次第なのですが、
いざ借りて来たら時間がなくて見られなかったというわけなのです。
まあ実際最初の20分だけでそのヤバさはわかりましたけどね。
ちなみに私は「家族ゲーム」という映画での優作氏が好きなのですが
あの映画ってシュールなコントの連続みたいな感じで、
優作氏って実はお笑いも行けたんじゃないか、みたいに思うのですが
そんなことを思うと改めて彼の不在を残念に感じたりします。
何てことを書いてたら今度は「家族ゲーム」を
無性に見たくなって来てしまったのですが、
まずその前に「野獣死すべし」でしょうかね。
不思議なラストシーンだけはすでに見ているのですが。
全部見ないとそこに至る理由がわかんないですよね。


それにしても借りて来て見ないまま返すのも虚しいですが
それがうっかり延滞してしまった時の虚しさったらないですよね。