音楽家の状況、批評の現場

先日、ユーカリSoundtrackという京都に住む友人のバンドが
東京でライブを行ったので見に行って来たのですが、
ドラマーが交代してぐっと良くなってて楽しめました。
彼らとは付き合いが長く、
身内のような目線でずっと活動を見守っているのですが、
メンバーチェンジなど経ながらも活動を途切れさせず続けていて
偉いものだなとか感心してしまうのですが、
バンドを継続させるというのは大変なことだなあと
彼らと話しながら改めて思ったりしましたよ。
結局最後は自分の才能を信じるしかないという話をしたのですが、
これは私がここ数年ずっと思ってる事でもあって、
自分の才能を自ら裏切らないように
常に努力を怠るべきではないということを
いつも思っているのですがまあそういうのは
表現者なら黙ってても笑いながらもやってて然るべき事で、
あえて言葉にすることもないわけですが、
そういうことを思ったりしましたよ。
誰もが多かれ少なかれ表現する段階で「シーン」とか「流行」とか
マーケティング」とかを意識するもので
ある程度の批評性を持ちえていないと商品として成立しないし、
芸術性のみではお金にならないわけで
そこら辺音楽家は色々考えるわけですが、
(芸術性のみを追求するのも美しい行為な訳ですが勿論)
音楽で食べたいと漠然と思っている若い子とかは
それがお金になるのかという見極めを厳しめにしないと
いけないし、そのレベルまで自分を底上げしないといけないし、
大変だろうなあと思うのですが、
そういうのを応援したい気持ちを持つわけですよ30過ぎた私としては。
まあ難しい問題ですけどね。
単純に「こんな良い音楽が吃驚する程売れていない」みたいな状況は
常に見かけるわけで、そういう状況は改善されると良いなと
私は常に思っているのですが。
よくブログに「このCDは良かった」とか
感想を書かれる方って多いですが、
自分が気に入ったアーティストの作品を紹介するという行為は
そのアーティストへの愛情表現としては最適と思うわけで、
私も良いと思ったものはブログで褒めるようにしているのですが、
そういう身近からの応援が意外に身を結ぶこともあるわけで
そういうネットの状況はある意味美しいような気もします。
一億総批評家みたいな状況ですが、
今までメジャー音楽誌に載る事もなかった、
しかし素晴らしい人知れぬ音楽が批評の現場に上がるというのは
健康的じゃないかと思ったりします。
まあ善し悪しありますけどね。何においても。
fwjもたまにブログで紹介して下さってる方を見かけるのですが
私はそういうのを読むとありがとうの花束を贈りたい衝動に駆られ、
大変嬉しく思うのですが、そういうの意外に本人は読んでいますので、
もっと紹介していただけるとありがたいと思う所存です(笑)。