少年はみどり、川はブルー

年末年始とデパートの催事に出店する機会が多いので
近頃の私は割と忙しいわけなんですが、
そこら辺、私のお仕事ブログをご覧頂きたいわけで。
実際このfwjて普段何やってる人なんだ、と疑問を持たれる方も
いらっしゃることでしょうし。


ところでデパートの中に一日中いると
館内放送を一日中聞く形になるわけですが、
聞いてると「迷子のお知らせ」とか本当によく流れていて、
一日一回は必ず迷子現象が起きているわけなんですが、
聞きながら、「ちゃんと子供を見てなきゃ駄目じゃないか!」
などと見知らぬ親に心の中で駄目出ししたりするのですが、
あれってちゃんとその後子供と親が会えたら知らせて欲しいですね。
今日も「黒いスニーカーに緑のジャンパーを着たお坊ちゃまを
お見かけの方はお知らせ下さい」みたいな放送があり、
「迷子かー。緑のジャンパーってどんなデザインだろう。」
と、子供自身よりむしろ服のデザインに呑気に想いを馳せていたら
その後10分おきくらいに5回も6回も
「黒いスニーカーに緑のジャンパーのお坊ちゃまをお見かけの方は」
というアナウンスが流れ、
「え?まだ見つかってないの、グリーンジャンパーボーイ?」
と、緑の少年の行方をその子の親同様に心配になったりしたのですが、
その後6回ほど流れたあとでその放送が終わったので
無事見つかったんじゃないかと推測されるのですが、
ちゃんと「さっきの黒い靴、緑ジャンパーの男子、見つかったよー。」
とか発見報告をしてくれないと安心出来ないし、
気になってしまいますよね。
そのまま発見されぬままその緑のジャンパーの少年は
デパート内に留まり、そこで暮らすことになるのではないか、
地下の試食コーナーのハシゴによって食を得、
家具売り場にて寝、おもちゃ売り場で遊び、
子供服売り場で着替え、トイレの水道でシャワーを浴び、
止まったエスカレーターで物思いに耽り、
社員ロッカー室で性に目覚め、屋上で反抗期を経て
そのままデパート内で成人を迎えるのではないか、
そして「東京生まれ、デパート育ち、店員さんは大体友達!」
とかラップしたりするんじゃないか、
などと緑のジャンパーの少年の行く末を案じてしまったのですが、
まあ無事見つかったのならそんなデパート人を作ることなく済んで
良かったです。
変なラップ曲が誕生する事態を避けられただけでも良いことです。
緑のジャンパーを着た少年はこんな私の心配をも知らず
今夜すやすやと眠り、広い草原の羊の夢でも見て
朝を迎えることでしょう。
デパートで迷子になった今日は過去へと変わって。
雨は夜更け過ぎに雪へと変わって。


ところで昨日は売り場に神森徹也くんが遊びに来てくれたので
帰りにちょっと飲みつつM-1総括などを(勝手に)したのですが、
楽しかったです。
彼は紳士的な男だな。と思いました。
そんな紳士的な彼がリズムトラックを作った「疾風スカート」は
アルバム「林檎にタッチ」で聞けます。
この曲をデパートで迷子になった緑の少年に捧げたいと思います。
捧げる理由は特にありませんけども。