私、コナンを見て

未来少年コナン」の話でふと思い出したのですが、
あの作品の中で私が一番印象に残っているシーンがあって、
それはモンスリーがハイハーバーで本物の紅茶を飲んで
「これ本物の紅茶ね。20年振りだわ。」
と思わず感嘆の声を上げる場面なんですが、
私は紅茶を飲む時など「これ本物の紅茶ね。」とか
たまに彼女の物真似を試みたりしているのですが、
(誰も元ネタを知らないので笑わないのですが)
モンスリーがコナンたちに心を許すきっかけとなるような
大事な場面で、そこに紅茶という小道具が使われる辺りが
すごく良いと思っていて、
その後庭で本物の犬に遭遇し、過去を回想しながら
黄昏れるモンスリーにコナンがそっと近付いて対峙する
その時の無言のやりとりがすごく美しくて、
その後のモンスリーの「ラナを助けてくれた?」という
優しい問い掛けに私はぐっときてしまい
思わず泣けてしまうのですが、
名シーンは多数あれどあそこが一番文学っぽい
(ざっくりした形容ですけど)場面じゃないかと思うのですが
いかがでしょうか。
そもそもこの作品て悪者が最後にはだいたい味方に変わるのですが、
その過程が一番丁寧に描かれてるのがモンスリーで、
それを敏感に察知して心を開くコナンの姿がまた美しくて
あそこら辺のシーンばかり何度も見てしまう私なのですが、
名作だなあ。と見る度に思ってしまう私です。
アレクサンダー・ケイの「残された人びと」という
コナンの原作本も実は読んだことがあるのですが、
そこではダイスが最後まで悪人のままで、
「ダイスってこんなひどいやつだったのか!」
とか思ったものでしたが、
アニメでのダイスって憎めないキャラですよね。
書いていたら何だかもう一度最初から見直してみたくなりました。
見たことのない方もぜひ見てみると良いと思います。
お勧めです。
ってコナンをよく知らない方にはわからない文章で恐縮ですが(笑)。