2月の畔で

もう2月なんですか。
今年もあと11ヶ月で終わりなんですね。
(カウントダウン早過ぎですかね。)
漠として日々に流されていると
あっという間に時が過ぎてしまうので
気を付けたいところです。
取りあえずぼちぼち曲なんかを作り始めています。


近頃は日もすっかり長くなり、5時過ぎの弱い西日に
葉のない木々の枝のひとつひとつがくっきりと浮かび、
思わず背筋の伸びるような鋭い空気がそれらを包みながら、
無人のテニスコートを凛とさせながら、
ゆっくりと夜へ変化して行く様子を見ては
ああ、もう冬も終わりに近付いているのだな、と
実感したりしているのですが、
冬が終わりゆく2月こそ実は一番寒い月なので
まだまだ油断は出来ないな、などと思ったりしています。
徒歩とほぼ同速度の緩い自転車ライドで走りながら
私は心のカレンダーを1枚捲りました。
フェブラリー。


しかし今年は暖冬のせいかまだ雪を見ていないのですが、
寒いのが苦手な私でも冬の間雪を一度も見ないとなると
何となくそれはそれで心寂しいというか、
「何もしない?」「お茶飲むだけだよー」とか言って
彼の部屋へ行ったところ本当に何もなかった時の女子のような、
本当にお茶飲んだだけかよ、みたいな物足りなさを感じ、
複雑な乙女心にも似た感情で2月の背中を見ているのですが、
いっそ雪に塗れて静かに濡れてしまいたい自分もいるわけで、
ちょっとは見せてよね、冬らしさ。
と放課後の部室で告げてみたい、そんな気持ちでいます。
2月がたった28日しかないって知ってるのかしら。