私、ぽつねんと佇んで

昼間自転車で走行中、ふいに私の肩をとんと何度か叩くものがあり、
はて誰であろうかと後方を見るとそこには誰もおらず、
何だろう気のせいであろうか、と思いまた正面を向いて走っていると
また肩をとんと叩かれ、何事かと振り返りつつも誰もいないので、
はて一体。としばし考察した後、我が肩を叩くものの正体は
私が首に巻いていた風に揺れるマフラーだったとわかり、
なあんだ、友達かと思ったぜ、などと思ったのですが、
ひょっとして自身を挑発するかのように視界を過る己の尻尾を
「おや、何だろうあれは。」とぐるぐる追いかける犬の心理とは
これに近い感情ではなかろうかと思ったりしたのですが、
私が犬よりも優れている点は「誰?さっきから肩を叩くの?」と、
何度も振り返ったりせず二度目にして「ああ何だ、マフラーか。」と
気が付いた点なのであり、「ああこれ自分の尻尾か。私ったら!」と、
気が付かずにぐるぐる追いかけるという無駄な情熱を浪費してしまう
犬とは違うのだよ、ザクとは違うのだよ、ザクとは。
という優越感のようなものを感じたりしたのですが、
そもそもが犬と比べても仕方がないというか自慢にもならないのであり、
何をやっているのだろう、マフラーに肩を叩かれて、私ったら!と、
可愛く舌を出したりして戯けてみたのですが、
そんな可愛さも誰も見ていなかったのでその仕草は無と等しくして
風に消失してしまい、私はそこにぽつねんと佇むしかなかったのです。
私は尻尾を追いかける情熱を他の何かに向けようかと思っています。


ところで「帰って来た時効警察」ですが、
のっけから小ネタ満載で気合い入りまくりで、
やはり面白いので今後も楽しみに見ようかと思いました。
訓読みの訓って音読みなんですね。
霧山くんのモッズファッションも健在で。
黒田硫黄原作の「セクシーボイスアンドロボ」ですが、
この時間帯のテレビドラマという企画からし
原作との違い云々などいちいち言うのも野暮であろうと思われるので
これはこれで松山ケンイチという人が魅力的なので
良いんじゃないかと思ったりしました。
ここでの松山ケンイチ氏は風貌が藤井隆氏に似ていますね。
「ホット!ホット!」とかやりそうです、突然に。
特急田中3号」はタイトルが秀逸じゃないかと思いました。
ダーリンハニーの人を出せば良いのにと思いましたが。
田中くんのラップメインの曲をそのうち聴きたいですね。


何かドラマばっかり見ててこの人は暇なんじゃないかと
思われるでしょうがそうでもないのです。
寒くて雨なので早くも夏に想いを馳せています。
サマー。
そんな感じです。