風の吹かれ方

晴れや曇りには音がないけど風や雨には音があるのだな。
というようなことを思いながら風音を一日聞いていた昨日ですが、
強風のノイズというのは実に凶暴で心乱されるものがありますね。
強い雨音はずっと鳴らされてると心地良くなってくるもので、
眠りを呼び起こす作用さえありますが
(眠りなのに「呼び起こす」という言い方も変ですが)
強風は逆に眠りを妨げる力があるようで、
前の晩の私の眠りはかなり浅かった印象です。
「眠るな、眠っちゃ駄目だ!」という冬山での叫びにも似た、
窓を叩く風のサウンドで私は何度となく覚醒の際に呼ばれたようです。
別に私の布団は冬山でもなく、眠っても死に至らないわけなので
風に起こしてもらわなくても良かったのですけどね。
風に翻弄されたりなぎ倒されたり移動させられたりする物体や人、
そういうもののない荒野のような広大な土地に吹く風は
どこに向かって吹いているのか、吹いていて虚しくならないのか、
吹き抜けるだけでその存在を認めてくれる他者のいない風は
風としてのアイデンティティを見失うことはないのかと思うわけですが
当然風にそんな意識はないわけで、こうして書いている今も
世界のどこかでは常に風のノイズが巻き起こっているわけで
私はそんな風のようなものこそ「孤独」というものなんじゃないかと
ふと孤独について想いを馳せたのですが、まあどうでも良い話ですね。
「風は男の子です、どうしてでしょう?」というクイズの答えが
「スカートをめくるから」というのは可愛いなと思うのですが
その程度の風が私は好きです。


ところで昨日は友人のTくんとYさんとタイ料理を食べつつ
色々と歓談などしたのですが楽しかったです。
KAT-TUNとかENDLICHERI☆ENDLICHERIとかAKB48とか、
アニメの話とかそういうような話でしたけどね。
ENDLICHERI☆ENDLICHERIの勘違いすれすれのアート性と
独自のパワーを持ったわけのわからなさが
彼のタレントとしての器の大きさと高度なプロダクションによって
ビジネスとして成功を収めている様に私は感動を覚えるのですが
実際変で面白いんですよね。潔くてかっこいいし。
というようなことをずっとここにも書こうと思ってたんですけどね。


帰りの電車の中ではこの間ゴメス山田氏に借りたピーコの本を
あっという間に読み終えたのですが、
高杢チェッカーズ本の代わりとして最適な内容だったので
さすがだなと思ったりしました。
や、ピーコがじゃなくて山田氏が。
ピーコってピーピーうるさいから付いたあだ名なんですね。
人生において有益な情報を得たような気がします。