来る夏へのアプローチ

シカゴの音響ユニットTown&Countryのファーストアルバムが
再発されたので聴いてみたんですが
(このアルバムだけ持っていなかったので)
もう彼らの登場から10年が経過したのかと何だか感慨深いです。
fwj始めたのも彼らのアルバム聴いて衝撃を受けたからで、
こんな美しい生楽器のアンサンブルがあるのかと驚いたものですが
当時いかに自分が感激したかをまた思い出しましたよ。
その後民族楽器によるドローン路線になって
作風も徐々に変わっていってしまいましたが、
空白に点を打って行くような、線を何重にも綴っていくような
独自のアンサンブルは今聴いても新たな発見もあるし新鮮です。
まあまたこういうアプローチを再び追求しようとは思わないですが、
久々に聴いても楽しめるものだなと思いました。
佐々木敦さんがライナーに書いていた、
「タイムレスな作品というものは存在しない。
むしろあるべきは、それを創り出した、それを奏でた者たち、
そして、それと出会った、それを聴いた者たちと一緒に、
ちゃんと年を取っていく作品なのだ」
という言葉は蓋し名言じゃないかと思いました。
自分もそういう作品を残したいものです。


そんなわけで近頃またレコーディングしています。
何だか毎年夏になるとレコーディングをしているような印象です。