イエスタデイを歌って

梅雨入りした途端のこの夏日続きですが
いかがお過ごしでしょうか、みなさん。
夏至ももうすぐですが、夏の準備は大丈夫でしょうか。
日が長いので夕方、外で遊んでる子供たちへ帰宅を促す音楽も
これまでの5時から変わって6時に鳴らされています。
6時でも充分明るいので子供たちは油断している模様ですが。
気が付くと夜になってたりするので気を付けないといけません。


ちなみに私の町内では帰宅を促す音楽は「ふるさと」で、
季節や場所によっては「夕焼け小焼け」とか「七つの子」とか
それぞれの地域性に合わせた童謡なんかが選ばれるかと思うんですが、
この間「イエスタデイ」を流している地域があることを知り、
へービートルズなのかー、なんて驚いたりしたんですが
今日がもう昨日に変わるから帰ろうよという意味合いなのか、
選曲者がビートルズファンなのか知りませんが、
教科書にも載ってるくらいだし子供にも馴染みがあるのかもしれません。
(そして大人にも。)


最近またビートルズをアナログで聞きたいなと思っているのですが
ターンテーブルがないためCDでしか聞けないので寂しい感じです。
私は「ア・ハード・デイズ・ナイト」のA面が大好きで、
あのA面は世界でも最高のA面じゃないかと思っているのですが、
あのA面を聞くと中学3年の夏を思い出したりします。
シンガーの杉真理氏が「アンド・アイ・ラヴ・ハー/恋におちたら
カップリングのシングルが世界で最高のシングルだ、
と力説していたのをふと思い出したのですが、
シングル単位で愛好する気持ちはわかるなーと当時思ったものです。
その2曲ともそのA面に入っています。
ビートルズの高揚感と哀愁みたいなものが全部味わえるA面です。


そういえばコムサっていうお店ではBGMが常にビートルズなんですが、
有線のビートルズチャンネルはちゃんと「レボリューション9」とか
アヴァンギャルドな曲も流すんでしょうか。
あの店の人は毎日聞いててビートルズを嫌いになったりしないのかと
ふと心配になったりします。
ビートルズの編集テープを作ったりすると
「愛こそはすべて」の次に「シー・ラヴズ・ユー」を入れたりとか
技を利かせたりするものですが、
(どう技が利いてるのかは両者を順番に聞いてみて下さい)
編集で聞こえ方が違うというのを私はビートルズで学びました。
ビートルズのマイベスト盤をいくつ作ったことでしょう。


中学生の頃、私はビートルズのビデオを毎日狂ったように見ていて、
こういう人たちのようにギターを弾く人になりたいものだと思い、
そしてなろうと決意したんですが、
その後無事(?)ギターを弾く人になることが出来ました。
そしてこれからもギターを弾く人でいるんじゃないかと思います。


夕方6時にイエスタデイを聞いて帰宅する子供たちに
「これも聞いてごらん」と、
「ロック・アンド・ロール・ミュージック」を聞かせてあげる、
そんな大人がいても素敵なんじゃないかしら。
そんな大人に私はなりたいです。
これ、歌ってるの両方ともポールなんだぜ、とか。
啓蒙したりするような。


そういえば写真家の浅井慎平氏が「ビートルズは哀しい」的な
発言をしていたのを見たことがあるんですが、
彼の撮ったビートルズ来日時の写真はどれも素晴らしいです。
ここで少し見られます。
ビートルズの写真は見てるだけで心を打たれるので
写真集を見つけると買うようにしているのですが
小西康陽氏も同様の発言をしていましたが)
エスタデイを流したくなった人の気持ちもわかるような気がします。
町内の子供たちがイエスタデイを聞いて家に帰るなんて。
実はすごく素敵なことなんじゃないかしら。