fishing with john with itoken with jimanica

先日、fwjとイトケン+ジマニカのコラボ曲を
初台のスタジオでレコーディングして来たんですが、
様々なアクシデントに見舞われはしつつも(笑)
何とか無事終了しました。


イトケンジマニカはドラム2台から成るユニットで、
これに映像を加えた「d.v.d」ていうユニットも
近くDVDでデビューするんですが、
知的かつ肉感的な鉄壁とも言えるツインドラムに
ポップな映像がシンクロする世界が斬新ながら親しみやすく、
すでに韓国やヨーロッパなどでもツアーが決まってるそうで、
世界規模で要チェックなアーティストのひとつと言えるんですが、
そんなツインドラムにfwjのアコギのアンサンブルが加わるという
今回の試みが実現したのも、去年の忘年会でジマニカことオジマ氏が
酔っぱらった勢いで(?)私に「コラボしようよ〜」と
陽気に提案して来たところから端を発するのであり、
今にして思えば酔っぱらったオジマ氏に感謝せねばなるまいという
お酒って素晴らしいよね、という気持ちでいっぱいなわけなんですが、
何しろ売れっ子の2人は忙しいのであって
酒の席でなければコラボの話さえ出なかった可能性もあるのであり、
忘年会でそういう話が出て良かったなとしみじみ回想する私なのです。
まあ忘年会の話が結局夏に持ち込まれてしまったわけなんですが。


そのオジマ氏はというと当日のレコーディング現場は初台なのに
なぜか間違えて三茶のスタジオに行ってしまうという、
冒頭から伝説に残りそうな行動で私たちを魅了させてくれたのですが、
譜面は全部彼が書いて来て、ドラムのディレクションを行い、
酒の席の話をここまで展開させてくれるとは!という感じで
曲を仕切ってくれたので見事だなと思ったんですが、
私はと言うと用意したクリックが微妙によれていたりして
オジマ氏に録り直してもらうという二度手間っぷりを展開したり、
しかもマニピュレートは同行した石本さんにまかせて
自分はモニターしながら踊っているだけという
ダンス担当みたいな感じになってしまっていて、
己のぐだぐださが露呈されてしまった現場だったんですけどね。


イトケンさんはオジマさんの用意した譜面に冷静に対応し、
「ここはこうしたら」と的確な意見を述べて
現場を円滑に進めていて、さすがだなあと思ったりしましたよ。
「ここはトゥタンタントントゥね。」
「タントゥトンタン?」
「いや、トンタタ、トゥタンが良いか。」
などと暗号のような会話が成され、
私は「ははーん、トゥンタタンタタね。」などと思いつつも
聞くまでよくわかってない状態だったりして、
彼らの見事なコンビっぷりに身を任せてしまったという感じです。
8チャン同時録音で録ったら容量が重たかったのか
トラックが微妙にずれるというアクシデントもあり、
かなりあせったりしたのですが、
ドラムを別に録ることで何とか乗り切れたりしました。
(こういうのは本当に恐いんですよね。)
そういうアクシデントを除けば2人ともほぼワンテイクで
完璧にびしっと決めてくれたので私は感動してしまい、
思わず「2人ともドラム、うまいな〜」と、
ビル・ゲイツに向かって「お金持ちだな〜」と言うかの如き
当たり前の感想を面と向かって述べてしまったのですが、
ちまちまと何回もやり直してしまう己の仕事っぷりを
同時にちと反省したりしたのでした。

いやーしかし貴重な現場を体験出来ました。
かなり面白いものになったと思います。
こういうコラボは今後もやっていきたいなと思いました。


そんな感じで生まれた今回の異色のコラボ曲ですが、
秋くらいにiTunes Storeで配信される予定です。
ぜひお楽しみにということで。