私、電車少年と語らい

ここ数日仕事で小学生の子供たちと触れ合う機会があり、
大人に対する意識とか(敬語を能動的に使用する年齢など)、
子供同士のコミュニケーションとか(男女間の意識など)、
見ていてなかなか面白かったのですが、
そういう成長過程の機微など全部ひっくるめて
子供というのは可愛い存在だなと
この年齢になると思ったりしますね。
低学年の子はばりばりタメ口で気持ち良いんですけど
ちょっと大人になると敬語を使って来るわけで、
ああ別にもっとフランクに話しかけてくれても良いのに、
という若干の寂しさも抱いたりしつつ
でも子供に大人として接される心地良さもあったりして、
そういう距離感も新鮮だったりして良いのですよね。


ひとり小学2年生くらいの電車マニアの子がいて、
休憩時間に時刻表を真剣に読みつつ、
「何時何分発だと何時に乗り換えだからー、
そこから特急に乗ってー、」とか
脳内電車乗り継ぎをひとりで行なったりしていたのですが、
こういう子が青年になると所謂テツになるわけね、
と思ったりしたんですが可愛い子なんですよねまたその子が。
天真爛漫で。
その子に一番好きな路線を尋ねてみるとJR常磐線とのことで、
理由を問うと「内装が良い」とのことで、
ボックスシートが座り心地良いんだよー」
と、常磐線豆知識をその子から得るに至ったのですが、
この間水戸へ赴いた折りに私はちょうど常磐線に乗り
その奥の深さを目の当たりにしたばかりであるので、
そうかこんな少年にも愛されている路線であったのかと
また別な観点から感心してしまった次第です。


その子は「今日はこれから電車の写真を撮りまくるんだー」と、
電車マニアらしい情熱を私に見せて帰って行ったのですが、
その熱中振りが大変に子供らしくて、
こういう子供らしい子供っているんだなとか思ったりして、
私は何だかまだまだ世の中捨てたもんじゃないなと
そこに若干の希望のようなものを見出したのです。
トレイン。