HARCOとピクニック

fishingwithjohn2007-08-13

昨日は神森徹也くんのスタジオに赴き、
HARCOこと青木くんを交えてレコ作業を行なったのですが、
嬉しいことに今回HARCOくんから直々にオファーをいただいて、
彼のアルバムに我々2人で1曲参加することになったのですね。
(この間3人で会ったのはその打ち合わせだったのです。)
私には「『残響ピクニック』みたいな雰囲気のギターを」
とのリクエストだったので、
それこそピクニックに臨む感じで準備して行ったのですが、
(栞は持って行きませんでしたが)
何だかんだでギターテイク録るだけで半日かかってしまって、
終わったあとの充実感はピクニックというよりも
ハイキングみたいな感じになったんですが
(ピクニックとハイキングの差異をよく知らない私ですが・笑)
なかなか面白い作業になりましたよ。


当日HARCOくんはチョコだのビスケットだのコーラだの
甘い系のお菓子をスタジオに持参したので
「へー、こういうのよく食べるんだ?」と彼に聞くと
「普段は食べないんだけどこういう時だけね」とのことで、
そうかピクニックだもんな、と納得(?)したりしたのですが
中に1個だけ「ポテコ」っていう塩系のスナックがあったので、
「へー、ポテコ好きなんだー?」と聞くと
(どんだけ菓子に対して質問を投げかけているんだって話ですが)
「いや、ポテコって神森くんぽいなと思って」とのことで、
そんな理由でセレクトされたとは聞いてみるものだなと思いつつ
確かにポテコのパッケージのキャラの顔が
神森くんにうっすらと似ているなと腑に落ちたりもした私です。
神森と書いてポテコと読む呼称を提案してもよいくらいです。
(まあ提案されたところで本人は容易に受諾しないでしょうが)


そんなお菓子をつまみながらHARCOくんのディレクション
私のギターを重ねる作業を進めて行ったのですが、
彼の要望に応えながら段々フレーズを固めて行くという感じで
決めてそれを録ってという作業もかかったし、
また彼も丁寧に入念に細かくチェックをしながら進めるので
本当に半日ギター弾きっ放しみたいな感じで
作業終了まで時間がかかってしまったんですが、
こうして一音ごとにこだわって丁寧に作ってるんだなーと
彼の作業っぷりが伺えて何かちょっと感動しましたよ。
近くで見られて。
歌ものでコード進行もがっちり決まってるポップス曲で
私の持ち味を出すというのもなかなか困難でもあったんですが、
(歌のバッキングとして普通に収まっちゃわないようにしつつも
歌の邪魔になってはいけないという前提もあるわけで)
色々な面で勉強になりましたね。
まあでも良いテイクが録れて良かったです。
あとは神森くんの手が入ってHARCOくんが仕上げるという感じで、
面白い曲になるんじゃないかと思います。
この曲は11月発売の彼の新譜に収録されるそうなので
ぜひお楽しみにということで。


しかし何だかんだで彼の持って来たチョコをちょこちょこと
(別に洒落じゃないですよ)食べてしまった私ですが、
チョコも久々に食べると旨いものですね。
最後に誰も食べなかったポテコを神森くんが食べてましたが
まさに彼に食べてもらうべく用意されたものであるわけで
そういう意味でもピクニックは成功じゃないか、お菓子の面でも。
なんて思ったりした私です。
お菓子の話で締めちゃうのか、折角のレコーディング話を、
という感じですけどもね。


ちなみにHARCOくんのベスト盤のタイトルも「PICNICS」だそうで、
今回のレコはハイキングっぽい充実感だったけど
やっぱりピクニックと呼んで差し支えなかったのだな。
なんて思ったりした私です。
これで飲み物もピクニックだったら完璧だったんですけどね。
僕たち飲むなら、ピクニック。
てな感じで。

「PICNICS」-BEST OF HARCO-[1997-2006]

「PICNICS」-BEST OF HARCO-[1997-2006]