ロードショーは続く上昇する気温のせいで

このところ連日暑い日が続いておりますが、
ニュースにおいて関東地方の各地の最高気温を見る度に
なぜ熊谷だけ他の土地よりも最高気温が高いのかと
私はふと疑問に思ってしまうわけなんですが、
熊谷周辺に住む人々は文字通り熱い人たちが多く、
その人たちの熱気というかやる気というか
世界陸上においての織田裕二並みのテンションによって
最高気温が上昇の一途を辿っているのか、
もしくは「全日本熊谷最高気温上昇推進委員会」なる
謎の団体が存在していて、
「てめえら、まだまだ行くぜぇ!目標40度だぁ!」
という威勢の良い掛け声に続き、
「わっしょい!わっしょい!」という合唱と共に行なわれる
委員会会員1000人による何かしらの行為によって
最高気温が上昇するに至っているのかよくわかりませんが、
いずれにせよ夏には熊谷には行きたくねー、
あの娘とキスをしたいだけーと、
ブルーハーツの替え歌を思いついてしまうくらいの
恐るべき数値ではありますね。


私は過去に仕事で何度となく熊谷を訪れているのですが、
「明日潰れます」と言われれば「へーそうなんだ」と
納得してしまいそうな小汚い小さな古本屋で
タモさんの本を購入したちょっと素敵な思い出が
「熊谷」と聞くと自然と思い出され、
「熊谷」と書いて「タモさん」と呼ぶ名称を
提案したいくらいの鮮烈なる記憶になってるんですが、
その古本屋も次の年に行ったら本当に閉店していたので
あれは幻だったのかもとすら思ってしまう
儚い思い出なんですけどね。
私にとって熊谷はそういう街です。
良い街なんです。
その頃私の中でタモリブームが巻き起こっていて、
嬉しかったのでそれが印象に残っているのでしょう。
しかし他に巻き起こるべきものがあったろうにと
今となっては過去を振り返りつつ思いますけどね。


昨日は私の住んでいる土地では神の怒りかと思うほどの
凄まじい夕立があり、
雨だけでは飽き足りず雹も降り注ぎ、
思わず「ひょう!」と駄洒落を口にしてしまったほどで、
空から氷が降って来るというあり得ない現象に
私は口をあんぐりと開けてしまったのですが、
(おかげで氷が口にいくつか入りましたが)
あの氷も最初からレモンとかブルーハワイとか、
甘美なシロップ付きだったら夏っぽくて
風情もあったろうにと思ったのですが
それこそべとべとしてハンカチがないとしのげないわけで、
嗚呼、ハンカチを携帯しよう、明日から。
と改めて決意するに至った次第です。
しかし雹がこの先いつ降り注ぐかわかりません。
メロン味も良いなあとぼんやり思っています。
ギトギトの。
恐いくらいグリーンの。