ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ(雰囲気)

秋だからなのかアンニュイな女性ボーカルを聞きたいなと思い、
ジェーン・バーキンとか久々に聞いてみたりしているのですが、
聞きながら、うーむアンニュイだなーとか思うものの
アンニュイって具体的にどんな意味なのか説明出来ない自分がいて、
完全に雰囲気で聞いているな私は、と思うわけですが
フランス語なんて雰囲気よ、と開き直りたい自分もいるわけで、
バーキンは本日も雰囲気的にアンニュイです。
恐いくらいに。


ところで名詞に男女の性別がある言語って
フランス語くらいじゃないかと思うのですが、
ギターという単語は男だったかな、男だと思うのだけれど。
と思いつつも手元にフランス語の辞書がないのでわからないのですが、
名詞の性別を決めた際の理由というものを知りたくなりますよね。
日本でいえば「畳」とかどっちになるんでしょうか。
柔道や茶道のイメージで男なんでしょうか。


バーキンは吐息のついでといった趣きで「ジュ・テーム」とか宣い、
夫のゲンズブールとエロい感じでデュエットしてたりして、
「夫婦してスタジオで何やっとんねん」とか思うわけですが、
ああいうウィスパー系のボーカリストの人って
私生活で腹を立てたりした際には怒号を発したりしないのか、
「てめえ、ふざけんじゃねーぞ、ンナロー!」とか
腹から声を荒げたりしないのかと思うわけですが、
例えば日本でいえばカヒミ・カリィみたいな人は
やはり怒り声もウィスパーなんですかね。
耳元で「てめえ簀巻きにして東京湾沈めたるぞ、こら」
とか「ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ」風な感じで
彼女に吐息交じりに囁かれたら
恐いけどある種の官能も感じてしまいそうですが、
怒りのため息がそのまま歌になってしまいそうですよね。
あれ、あなたひょっとして歌ってません?みたいな感じで。


ところで「歌」という単語は男と女どっちなんでしょうか。
歌はフランス語では「シャンソン」ですけども。
シャンソンはピーコも美輪明宏も歌ってるくらいだから
ひょっとしたら「男女」かもしれませんね。
まああくまで雰囲気、ですけどね。