キープオン吾郎ヘアー

美容院にて「稲垣吾郎の髪型にして下さい」と発注すれば
間違いなく「ああ、あの髪型ねー」と話が通じるであろう
定番のヘアスタイルを保持している稲垣吾郎メンバーですが、
あれって例えば映画の役作りなんかで丸坊主にしたとして
キムタクや香取くんならそれでもオーケーな感じだし、
どんな髪型でも様になる器の大きさを感じるのですが、
稲垣氏の場合はあの髪型込みで稲垣吾郎が成立している印象で、
あしたのジョーの髪型があれ以外では成立しないのと同じで
同じメイク、体型で契約を交わしている引田天功同様、
「YOUはその髪型キープね」とジャニーさんに言われて
あのヘアを変えないでいるのではないかと推測されるくらい
あの髪型がキャラとして定着してしまっている吾郎メンバーは
実は役者としてはある意味損してるのではないかと
ふと「笑の大学」という映画のDVDを見ながら思ったのですが
どうなんでしょうかね。


そもそもあの映画って昭和15年の戦中の設定なのに
あの時代にあんなナウい髪型の人いたのかなと
ちょっとした違和感を覚えたんですが、
スタッフがカツラを用意したのにも関わらず
「いや、稲垣吾郎はこれでいきますので」
と拒否したんじゃないかとかすら想像するのですけどね。
映画自体は三谷幸喜氏の脚本も役所広司氏の演技も
大変に素晴らしく面白い作品になっているのですが
いかんせん稲垣氏の滑舌が良くないししかも軽くスベっていて、
今川焼き」が何度聞いても「いめゎがわやぃき」に聞こえ、
そういう名称の新しい和菓子であろうかと思ったくらいで
何か全体的に残念に思ったのですけどもね。
まあ登場人物が主に2人という密室劇の地味な内容だから
彼くらい華も知名度もある人をキャスティングしないと
動員が稼げないわけで仕方ないんでしょうけどね。
笑いの間をわかってる役者さんが演じたら
もっと面白くなっていたんじゃないかと思います。
ていうかやっぱり舞台用の脚本だし、
舞台で映える作品だと思いますね。

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ところであの吾郎ヘアって少年隊のヒガシのそれと酷似していますが
少年隊の他のメンバーが明らかに少年でなくなっていく中、
ヒガシだけが現役アイドルであり続けている象徴として
あの変わらないヘアスタイルが挙げられると思うのですが、
あれをキープすることがアイドルの条件なのかもしれないですね。
あの髪型にある意味ジャニーズの美学をも感じてしまうわけですが、
そう思うと稲垣吾郎メンバーがあの手の髪型を継承しているのは
美しい光景なのかもしれません。
丸坊主にNGが出るキャラこそジャニーズ的」ということでしょうか。
ころころ髪型変えているKinKi Kidsの剛くんに比べ
(彼はたまにそれ事故?みたいな変な髪型にしますよね)
相方の光一くんは基本同じような髪型ですが
彼もまた丸坊主があり得ない、いくつになったとしても
役者として幅が狭くても、アイドルでいなければならない
ジャニーズの宿命を負った存在なのかもしれませんね。