ハウ・トゥ・音叉

先日、機材周りを整理していたら音叉が5本も見つかって、
何故音叉ばかり5本も出て来るのかと疑問に思ったのですが、
誰かのものを間違って持ち帰ってしまったのか、
自分で間違って複数買ってしまったのかよくわからないのですが、
とにかく同じ音叉が5本もあったのであり、
これはチューニングし放題だなーなんて思ったりしたわけですが、
まあ厳密に考えるに他の4本は特に用途がないわけで、
どうしたものかという感じなのですね。
つーか今はチューニングにはチューナーを使用していて
音叉は使っていないので、正確には5本とも無用途なのですけどね。
音叉って叩いて振動させると特定の音を出す、
二股に分かれた金属の棒でチューニングなどに用いるのですが、
(詳しくはこちらをご覧下さい)
実際に音叉を叩くとどういう音が聞こえるかと言うと、
fwjの「夜に塗れて」という曲を聞いていただけるとわかるのですが、
あの曲中で音叉をマイクに振動させた音をそのまま使っているのですね。
カーンと机を叩いてマイクに当てて振動させてるんですが。
ああいう音が聞こえるわけです。
夜中の静けさに音叉を振動させたら気持ち良く響いたので、
それをそのまま曲にしてみたという次第なんですけどね。


そんな音叉の使い道ですが、そうやって曲中で使うとか、
チューニングに使うとか以外に、
何か使用法がないものかと考察してみたわけなのですが、
一番良さそうなのはこれを使ってスパゲティーを食べるというもので、
くるくると麺がよく絡まりそうだし、
何だかちょっと優雅な感じがしませんかね。
むしろフォークよりも食べやすいよくらいな感じで。
このスパゲティー、Aの音が鳴ってるねーなんて
耳の良い人は気が付くかもしれませんし。
スプーンとフォークのカチャカチャという耳障りな音も
音叉同士だったらオーケーな気がします。
音の鳴るカルボナーラなんて素敵なんじゃないかしら。
まあ別にナポリタンでもミートソースでも良いんですけど。
もしくはもんじゃ焼きを掬うあの小さな平たい板とか
ああいうノリで音叉を使ってもお洒落かもしれないですけどね。
二股にうまくもんじゃを乗せて食べる行為そのものが
音楽みたいなものになるんじゃないでしょうか。
(ならないですかね)
鉄板がAの音で満ちるもんじゃ焼き
そんなことを思いながら私は今、音叉を肩のツボに押し当て、
マッサージに使用したりしています。
音叉の二股をぐりぐりと押し当てながら。
肩の凝りをほぐしています。
音叉って色々な使い方が出来るんですね。
そんなことに使うなよという話ですけどね。


ところでfwjの新曲「斬り翔べ、桜ガール/犬にチャンスと命名」、
本日よりiTunes Store他、配信限定で発売されてます。
同じく今日アルバム発売となるドラムと映像によるユニット
d.v.d」よりイトケン、ジマニカ両ドラマーをゲストに迎えた、
アコギとツインドラムのアンサンブルと反復が
桜の狂乱美と春の少女の躍動感を独自の感覚で描き織り成す、
fwj流トランスナンバー「斬り翔べ、桜ガール」、
耳馴染みの良いポップなメロディーに
総勢60人近い人々からフィールドワークして集めエディットした
「チャンス」の光と希望に満ちた声が降り注ぐ
「犬にチャンスと命名」の2曲です。
これから歩き見る季節の中の景色の色や感情を
ちょっとだけ鮮やかにする、センチメンタルなギターインスト曲です。
2曲ともとても良い曲です。
この曲を聞いてくれた人の日常それぞれに
そっとチャンスが降り注ぐと良いなと思います。
ぜひ聞いてみて下さい。
ちなみに「犬にチャンスと命名」は通称「犬チャン」で、
「斬り翔べ、桜ガール」の方は「桜ガール」でよろしくお願いします。
くれぐれも「犬ガール」「桜チャン」と混同しないよう。
(しないですかね)
桜チャン、て何だか可愛い響きですけどね。


ところで近頃は桜を題材にした歌って多いですけど、
寝袋だか福袋だかいう名前の2人組の歌う
「咲く、LOVE」とかいうのは哀しくなるほど駄曲ですよね。
哀しくさせないでほしいです。
私の感性を。