私、誰そ彼に誘われ

fishingwithjohn2007-11-18

そんなわけで「誰そ彼」でのライブ、無事終了しました。
ご来場下さった方々、どうもありがとうございました。
1、アゲハに映る
2、一人二役のスキップ
3、くちびるに秋桜
4、夏でもなく秋でもなく
5、犬にチャンスと命名
6、サイクル曜日
7、読みかけの夏
8、夕方ループ


お寺で演奏ということでどんな感じかと思ったら
何と本堂の中でご本尊をバックに従えて演奏ということで、
背中にありがたい光を感じながら演奏しましたよ。
実はうちの母方の実家がお寺なのですが、
そのせいなのかお寺という場所って妙に落ち着くのですよね。
楽屋とかもおばあちゃんの家に遊びに来た懐かしい感じの部屋で。
MCでも「実はうちの母方の実家がお寺で」と喋ったんですが
「よく遊びに行くの?」
「まあ、ぼちぼち」
「なるほど、お寺だけに」
という偶然小咄みたいなくだりが展開されたのですが
喋ってる私が気が付いてなかったという体たらくでしたけどね(笑)。
本堂のテラス(?)から東京タワーがくっきり見えたんですが、
お墓を下に見つつ、頭上には東京タワーというのが
何だか都会ならではの不思議なロケーションだなと思いましたよ。
演奏の合間に若いお坊さんの説法もあり、最後は読経で締め。
という何だか大変にありがたい催しでした。
打ち上げでいただいた牛すじや牛丼が美味だったんですが
何とこのお坊さんが自身で作られたそうで、
お務めの合間にキッチンで味見しながら
「うん、上出来!」とか言ってる様を想像すると面白いなと思いました。


この日は共演の方々もとても良かったですね。
ゴトウイズミさんはアコーディオン
メルヘン且つアングラな歌を語る方で。
何と広島からツアーで来てるとのことで驚きました。
楽屋でガロの話とかで盛り上がったんですけどね。
ガロの話するのなんて何年振りだっていう感じで。
普段生活してて「つげ義春」なんて単語はそうそう出ませんからね。


久住昌之&Blue Hipは聞くの初めてだったんですが、
曲も普通に良いし、歌詞も久住さんならではの視線が面白く、
演奏も雰囲気もとても良いバンドで楽しめました。
エンターテイメント性抜群で。
前日作った曲を次の日すぐ演奏しちゃうという
フットワークの軽さが素敵じゃないかと思いました。
あがた森魚さんも歌った「骨」って曲とか印象深かったですね。
私はあがたさんのサポートをやってたことあるので
打ち上げでしばしあがたさん話で盛り上がったりしました。
久住さんには予告通り(?)サインもいただいたんですが、
彼の著書の中でも結構マニアックな本を持って行ったら
「おお、この本持って来たの?」と喜んでいただけましたよ。
「仏縁」の文字が流石だなと思った次第です。
そういえばこの日私もCDを持参して来たファンの方に
サインをお願いされたのでさせてもらったんですが、
サインてするのもしてもらうのも嬉しいものだなと思いましたね。
あと久住さんとは山下敦弘監督が素晴らしいという
話をしたんですが、その山下監督が実写映像化したという
久住さん原作の漫画「中学生日記」のDVDが来月出るそうで、
ぜひこれは見なければなるまいと思った次第です。


そんな感じで大変楽しいイベントでした。
誰そ彼スタッフのみなさんには細かく気を遣っていただいて、
とてもやりやすかったです。
呼んで下さってどうもありがとうございました。
本当にお疲れ様でした。


ところで前回書いた牧野くんと山田さんの行方ですが、
当日、ふたりが会場に向かう前に1匹の野良犬に遭遇するんですね。
「可愛いー」とか言いつつふたりでしばし犬と戯れたりして。
やがてふたりでその犬に勝手に名前を付けて遊び始めるのです。
「ポチ」「太郎」「ジョン」「セバスチャン」など候補が挙がる中、
「チャンス」という名前が突然浮かんで。
「この子の名前、チャンスにしようよ!」とか葉子さんが言うわけです。
「そうか、チャンスか。良い名前だね。」とか康祐くんも言いつつ。
やがて犬にチャンスと命名したふたりは会場に向かうのです。
それこそチャンスが舞い降りたかのような高揚感と共に。

というようなその後のストーリー展開をリハ前にメンバーと
ファミレスで延々話したりしたんですが、
そのうち機会あればご紹介します。
ちなみに久住さんが初めて買ったレコードは
サウンド・オブ・サイレンス」だったそうです。
サイモンとガーファンクルの。