猫と雪、異国の二人

しんしんと雪の降りしきる中、
この土日も谷中のギャラリー猫町で実演して来たのですが、
こんな雪の中ではそうそう人も来ないだろうと思っていたら
意外に雪にも関わらず訪れる人が結構いるのですね。
まあ訪れたのはカップルがほとんどでしたが。
雪の日のデートは逆にバーニングで熱いぜということなんでしょうか。
彼らにしてみれば空からロマンチックが降ってるようなものでしょうし。
中でも台湾から来たというカップルが印象に残ったのですが、
流暢な英語を喋る長身のイケメンと美少女という組み合わせで、
異国の地で雪に見舞われつつ小さな猫のギャラリーを訪ねるなんて
何てナイスな思い出作ってるのだと思い、
その思い出に私も乗っけてくれないかとばかりに果敢に会話を試みるも
相手の英語が流暢過ぎて私の片言っぷりが妙に惨めに聞こえてしまい、
私の「Thank you」も虚しく雪の上に舞い落ちてしまった印象なのですが、
彼らの日本旅行の思い出のひとつに私も加担出来たのでしょうか。
果たして。
彼女が雪の舞う坂道を下りながらふと後ろを振り返りこちらの目を見る瞬間、
この時を永遠に残したいと切に男は願うのではないか。
そんな男の目を雪越しに見ながら彼女は儚気な恋心を溢れさせ、
それをその刹那、燃やし尽くしたいと願うのではないか。
この雪を融かすほどの熱をもって。
そんなことを思いながら私はしんと冷える空気に
くしゃみなどしてThank youの発音を練習し直したのでした。


ところで私の小学時代の同級生に「雪」という名字の男子がいたのですが、
雪が雪が、と聞くと彼のことをふと思い出したりします。
彼がうっかり「ゆき」という名前の女性と結婚すると大変ですね。


そういえば名前でふと思い出しましたが、
押尾学氏の息子って「りあむ」という名前なんだそうですね。
彼は次に弟が出来たら「のえる」とでも命名するんでしょうか。
順番的には逆な感じですけどね。
それにしても「りあむ」って、あなた。


ところで私の好きな雪ソングは「猫」というバンドの「雪」という歌です。
このライブバージョン、すげーかっこいいんですけど。