70年代の週刊少年マガジンに想いを馳せ

先日NHKで放映していた赤塚不二夫のドキュメンタリー番組
赤塚不二夫なのだ」がなかなか面白い内容だったんですが、
彼の場合作品だけじゃなくてその行動というか存在自体が特異だし、
その破天荒な生き様に焦点を当てたドキュメントも見たいなとか思ったりもしましたね。
バイオグラフについては駆け足で紹介するに留まっていましたが。
タモリを居候させてた頃とか、相当滅茶苦茶な生活だったようですしね。
そこら辺を掘り下げた番組などもあったらぜひ見たいなと思ったんですが。
山本晋也監督の「下落合焼き鳥ムービー」ていう映画があるんですが、
そこで赤塚先生とタモさんの絡みとか見られるんですけどね。
でも「おそ松くん」「天才バカボン」「レッツラゴン」を中心に
様々な側面からの批評を試みていて、赤塚作品への愛情を感じたし、
なかなか良い番組じゃないかと思いました。
松尾スズキ氏の「ニャロメ2008」の批評性も優れてましたしね。
実の娘さんのインタビューとか見るの初めてだったんですが、
「人が笑ってるのを見るのが好きだし嬉しい。
父も同じだったんじゃないか」という発言にしみじみしたというか、
笑いというものに人生かけた生き様に私は格好良さを見出してしまうのですよね。
人を笑顔にさせるのって何と素晴らしいことなのかという話ですよ。
先生が意識を失う直前に言った言葉が
「あっ、オッパイだ」だったというナイスなエピソードも紹介されてましたが、
実にいい話だなと思った次第です。
本当にそのうち「あーよく寝た」とか言って目を覚ますんじゃないでしょうかね。
曙出版てところから出てる「おそ松くん全集」をほぼ全巻所有してるのが
私の自慢なんですが(残念ながらコンプリートしてないんですが)、
また機会あったら全部読み直してみたいものです。


ところでその「天才バカボン」を手掛けた週刊少年マガジンの元編集者、

内田勝氏が亡くなられたそうですが。
非常に残念ですね。
あしたのジョー」も彼がいなかったら生まれなかったわけですしね。
ちばてつや梶原一騎両氏を組ませようという彼の発想が歴史を作ったわけで、
あしたのジョーファンとしては感謝の念を抱かずにはいられません。
ご冥福をお祈りしたい所存です。
いとうせいこう氏のブログでも内田氏について言及されていますが、
泣かせる話じゃないですかね、これ。