What A Moe World

今日は仕事でアメリカ人の高校生22人に招き猫の絵付けを教えるという
何だかえらく国際的な感じの体験をしたのですが、
以前にも海外からの留学生の子たち数人を相手に教えたこともあるので、
まあその人数多いバージョンて感じで楽しく出来ましたけどね。
全員ニュージャージー在住の白人系の保守的な割と上流家庭の子たちで、
みなさん品が良くてやりやすかったです。
ドレスコードはフォーマルと言われてたらしく、きちんと襟シャツにネクタイ姿で
この暑いのに一応上着も用意するほど服装もきちんとしていて。
まあ教える立場の私がTシャツ1枚というラフな格好なのだし、
別に招き猫の絵付けするのにフォーマルじゃなくてもよかろうもん、と
なぜか福岡弁で思ったりしたんですけどね。
まあ教えるつっても大体の説明は引率の先生に通訳してもらって、
後は「So cute!」とか「Very nice!」とか言ってただけのようなものですけどね。
褒めて伸ばすぜ的なアプローチで。
そういや昔バンド時代にアー写を撮ってもらったカメラマンが外国人の方で、
(確かオーストラリアの人でしたかね)
その人もシャッター切る度「Beautiful!」とか「Nice!」とか
独り言のように呟いていたなあ、なんて思い出しましたけどね。
それにしてもアメリカ人の子はみな年齢よりも大人びて見えるのですよね。
子供3人くらいいそうな貫禄のある子とかもいましたしね。
ちょっと線を書くの間違えただけで「Oh,My God!」とか普通に言うのですよね。
線を書くの間違えただけでいちいち神様に呼びかけてたら
大変じゃないかしらと思うのですけどね。
神様も「えー、そんなことで呼ばないでようー」とか言わないんでしょうか。
お国柄なんでしょうかね。


そんな彼らは今回ホームステイで2週間ほど日本に滞在していて、
地元高校で授業受けたり部活に参加したり、
このような文化的な行事に参加したりしているそうなんですが、
かようにアメリカンな顔立ちで普通に日本の家庭に於いてみそ汁飲んだり納豆食ったり
NHKの朝ドラ見たりしているのかと思うと何だか不思議な感じもしましたね。
(まあ納豆はさすがに食べないでしょうけどね)
いやでもみんな可愛いのですよね。男の子も女の子も。
みんな真面目に描いてるし。
ひとりの男の子が上手な漢字で「萌え」と書いていたのは笑いましたけどね。
あんたそれどこで覚えたのって感じで。
聞くと日本のアニメが好きらしく、来日したら絶対秋葉に行くと決めていたそうで、
そういやその子だけ妙にもっさりした印象で、
秋葉にいそうな感じの雰囲気の子なのですよね。
オタクの風貌は全世界共通なのだなと思いましたけどね。
他にも「平和」とか「愛」とか「友」とかの漢字を
上手に書いている子がいっぱいいて、
みんな素敵な日本語を覚えていくなあと感心してしまったのですが、
そのような字を己の作品に記す若い子が普通にアメリカにいるのだなと思うと
何だか世界も捨てたものではないなあと思いましたけどね。
「世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい」という感じで。
しかし「平和」だの「愛」だの「友」だのに交じって
「萌」が記される時代なんですね。
私は割と嫌いじゃないですけどね「萌」という言葉。
「萌え」を英語で何て言うのかを彼に聞いておけば良かったですね。
「Lovely」とか「Cute」などの単語の複合的なやつになるんでしょうか。
それともそのうちずばり「Moe」になるんですかね。