夏、逆光、ライラック

今日も博物館にて子供たち相手に張子作りを指導したのですが、
休憩時間に子供たちが本気で蹴り合いの喧嘩を展開していたので、
おお子供たちは血気盛んであるなと感心しながら見ていたら
その5分後くらいには何事もなかったように談笑しているという塩梅で、
大人もこのくらい和解への道を速やかに辿れば世界はもっと平和で
人々の顔には笑顔が溢れ世界中の爆弾は喜びの象徴へとその存在意義を変え、
機関銃や戦闘機は錆びてその生命力を無くし憎しみは愛しさへ姿を変え、
向日葵は背丈を伸ばし夏空へ向けて咲き誇り、
入道雲は子供たちの想像力を映すスクリーンとして我々の視界を圧倒し、
カブトムシは森の王者として君臨しその角を高々と天へ掲げ、
水飛沫跳ね上がるプールの飛び込み台には世界で最も眩しい光が舞い、
私はそれをギターで爪弾き世界で最も美しい楽曲を作ることが出来るのにと
ぼんやりと思ったりしたのですがどうなんでしょう。
夏の子供たちは。
大変に元気です。


もう8月になってしまいました。
訳あって曲をがしがし作っています。
がしがしという威勢の良い語感の言葉で飾ってみましたが
そんながしがしとはたくさん出来ません。
ひとりでギターと話しています。
そして引き続き訳あって猫のことを考えています。
猫は私のことを考えていないけれど。


ところで世間ではライラックの木にカブトムシが大量発生だとか。
ライラック花言葉は「青春の思い出」や「初恋」「友情」などだそうです。
カブトムシの青春ラブストーリーがそこで展開されているのでしょうか。