四十一歳の春だけど

赤塚不二夫先生が亡くなられたそうで。
ひょっこり長い眠りから目覚めたりしないかなと思っていたんですが。
先生の前妻もその2日前だかにお亡くなりになったそうで、
同時に両親を亡くした娘さんはさぞかしさみしいことでしょう。
石ノ森先生や藤子F先生やらが亡くなった時も思いましたが、
ひとつの時代が終わったような感じがしますね。
私のフェイバリットは断然「おそ松くん」なんですが、
衝撃を受けたのはやはり「天才バカボン」ですかね。
右手を骨折したので左手で描きましたという左手漫画とか、
(翌週は「左手も骨折したので今度は足で描きました」になるのですよ)
ペンネームを「山田一郎」に改名しましたとか、
(しばらく本当に山田一郎になってたんじゃないですかね)
こんなので良いんだ?という新たな価値観を与えられましたね。
今読んでもこんなので良かったんだ?と思いますもんね。
早稲田に行くと必ず隣にバカ田大学を探してしまうとか、
竹ぼうきを持つと「おでかけですか、レレレのレ〜」と言ってしまうとか、
おでんを食べる時にはくしのてっぺんに三角のはんぺんを差すとか、
フランスには「お」を付けてしまうとか、
そういう影響を受けてる方は多いのではないでしょうか。
個人的には靴下を半分だけ脱いである状態になると
「お、イヤミだ」と思ってしまいますけどね。
バカボンの曲の歌詞で「四十一歳の春だから〜」というのがありますが、
自分が四十一歳になったら「バカボンのパパと同い年かあ」と
感慨深くなるに違いありません。
しかしあのエンディングテーマは妙に哀愁が感じられますよね。
作詞が赤塚先生本人なんですが。
「冷たい目で見ないで」という一節にさみしがりやの一面が見えるような気がします。
天国でふたりの奥さんと楽しくお酒を飲んでいるのでしょうか。
ご冥福をお祈り致します。