恐竜だって日曜の夕方はさみしい
- 出版社/メーカー: よしもとミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2009/02/11
- メディア: DVD
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今回も数々の名答が飛び出して面白かったですね。
コントや漫才とは違って剥き出しの発想のみの勝負なので誤摩化しが利かないし、
芸人としての底力がガチで問われるのでドキュメントとしても大変興味深いのです。
今回、漫画家の和田ラジヲ先生が芸人に交じって参加してるのですが、
いやーこの人の発想と瞬発力は凄いですね。
あの漫画世界の独特なおかしさを数分の間に次々と回答で繰り出してくるんですよね。
彼の漫画読んでると凄い時間かけて考えてそうに見えますけどね。
基本フリップに回答を書く方式なので主に絵と言葉で表現するわけですが、
そこにさらに言い方とか声の張り方とか字の大きさとかタイミングとか細かいニュアンスも加わるので
意外に奥が深いのですよね、見てると。
サバンナ高橋とか笑い飯西田の回答も爆笑ものでしたけど、
やはり優勝のケンドーコバヤシは圧巻のパンチ力でしたね。
物語を想起させる広がりのある回答が多いし、
予想の裏切り方とか切り口に鮮度があってスピードもあるのです。
テレビでは下ネタが多いですが彼ほど知的でジェントルな男はいないんじゃないでしょうかね。
トーク番組見てても教養というか知識の蓄積がきっちりとボケに反映されていますよね。
「『恐竜あるある』を教えて下さい」という問題に対しての彼の回答
「恐竜だって日曜の夕方はさみしい」には一編の詩のような味わいすら感じました。
あとキングオブコメディ高橋の健闘も素晴らしかったですね。
ツッコミの人がここまで勝ち上がるのも珍しいことだと思うんですが。
「ジャッキー・チェンが唯一断ったスタントとは?」という問題での
「サモハンとの濡れ場」には思わず爆笑してしまいました。
あとラバーガール大水の回答も好みでしたけどね。
今回は非吉本の芸人が結構頑張っていて良かったですね。
いやー2009年もあるなら楽しみですねダイナマイト関西。
大喜利といえばラーメンズ小林賢太郎とバカリズムによる「大喜利猿」もくだらなくて好きなんですが
(これのDVDを私は熱望しておるのですが)
素の発想をポンと提示される面白さは作り込まれた作品とはまた違った味わいがあるし、
お笑いの視点って全方位というかどこからでもありなんだなと思わされますね。
ぜひケンドーコバヤシと小林賢太郎による
「ケンコバVSコバケン」の大喜利対決も見てみたいものです。
あり得るのでしょうか。
果たして。