私、ペンギンのカフェで

去年から己の中で静かに続いているペンギン・カフェ・オーケストラ再評価の波ですが、
最近はそれが高じて安いブートDVDなんかにも手を出したりしちゃっています。
映像で見るとどの楽器編成で演奏しているのか詳しくわかるし、参考になるのですよね。
youtubeとかでもいくつか見られるんですけどね、映像。
あの音ってエレキで弾いてたんだー、しかもグレッチじゃん、とか、
この曲ではエレキベースで低音出してたのかーとか、発見があって面白いのです。
サイモン・ジェフスの英国紳士っぽい風貌がまた良いんですよね。
80年代の来日公演を収めたVHSは前に御茶ノ水のジャニスでレンタルして見たんですが、
それも正式にDVD化されてないのが残念なのですよね。
VHS自体もヤフオクで探したりしてるんですが中々出て来ないのです。
今回入手したブートは海外のドキュメントものとミュージカルの舞台ものでしたが、
いかんせん字幕がないのが不便なのですよね。
折角のサイモン・ジェフスのインタビューも何言ってるかよくわからないので、
アンサンブルの構築について語ってる部分なんかは見てて歯がゆいのです。
「もっとゆっくり喋って、お願い!」と懇願したくなるほどで。
ぜひ全映像を日本で正式に発売して欲しいものです。
ペンギンカフェの研究本とかも不思議と出てないのですよね。
需要はあると思うんですが。
いやーぜひ一度生の演奏を見たかったですね。
かなり実験的なアプローチしてるのに着地点が凄くポップだし、
サウンドに妙な可愛げがあるのが良いのですよね。
名前もキュートなペンギンカフェですもんね。
これが「ゲロゲリゲゲゲ」とか「AAA撲殺チェーンソーロボトミー」とかいう名前だったら
私もここまで好きになってないでしょう。
遠藤賢司氏が「売れるものにはどこか可愛げというものがある。
自分は可愛いものが好きだ。猫が好きなのも可愛いからだ」と言ってましたが、
大いに共感する次第です。