夢内キャスティング

夢の中で外人の女の人がギターを弾きながら静かなワルツ曲を歌っていて、
私はそれを通りすがりに見つけ歩みをとめてしばし聞き入り、
「素朴なメロだけどちょっと良い曲だな」などと思い、
その場で一緒に口ずさむなど楽しんでいるうちにふとぱっと目が覚め、
「あー、夢だったのか、途中で薄々気が付いてたけど」と思いながらも
まだそのメロディーの余韻が残っているうちに急いでギターを手にし、
先ほど聞いていたメロディーを拾ってコードを当てて、
「これはポール・マッカートニーが夢で耳にしたメロディーを拾って
『イエスタデイ』を書き上げたパターンではないか?」と
新曲誕生への期待を文字通り朝一番で抱いたのですが、
いざ書き上げ聞いてみたら斉藤和義氏の「砂漠に赤い花」という曲と同じメロでした(笑)。
拾ってる途中でどこかで聞いたことあるなと漠然と思っていたんですが。
なかなかポールのようにイエスタデイが降って来るという奇跡は起きませんね。
原曲の「砂漠に赤い花」はワルツではなくロカビリーっぽいアレンジなので
夢では全然違う曲のように聞こえたというか、
寧ろ夢で聞いたアレンジの方が良かったんじゃないのくらいの勢いなんですが、
斉藤氏にしてみれば「えーそんなこと言われても〜」という感じでしょうね。
何で斉藤和義氏の曲が夢に出て来たのかわかりませんが、
全然意識してない人が突然夢に出て来たりするそれと同様の事なんでしょうかね。
たまに「友達の彼女の知り合い」くらいの間柄の人が出て来たりしますよね夢に。
なんでしょうかねあの特別出演みたいな現象。
そういう夢内の意外なキャスティングをこれからは「斉藤」と呼ぶことにします。
「斉藤から始まる恋もある。」
そんなコピーが流行るかもしれません。
「昨日斉藤っちゃったよ。」と、
動詞のように使われるかもしれません。
すべては私のこの夢から始まった事象です。
どうぞお忘れなく。