夏至のカーブ

昨日は「夏です!ヨロシク!」と快活なる挨拶をされたかのような日和で、
突然ヨロシクと片仮名で挨拶されたところでなあと戸惑うばかりの私だったのですが、
(まあ仮名表記は私の匙加減ひとつですが)
夏至のカーブを曲がるともうそこはいわゆるひとつのサマーというわけで。
伊坂幸太郎の小説に「春が二階から落ちて来た」という書き出しのものがありましたが、
あたかも夏が二階から落ちて来たかのような天候に私は急遽自身を夏仕様に更新したのでした。
まあ半袖に着替えたという程度の更新ですけどね。
私自身何ら変わりはありません。
地味に招き猫の顔を描いたりあくびをしたり腕立て伏せをしたりしています。


そんな夏仕様の半袖のポロを着て昨日はfwjのリハに赴いたのですが、
あろうことかドラムの横山氏と着て来たポロの銘柄が被るという事態が起き、
さらには履いて来た靴の銘柄も全く同じで、どんだけ仲良しさんなんだよう俺たちよう、と
ほぼ同じ格好の2人で呆れるに至ったのですがこれも夏のせいでしょうか。
そんなほぼ同じ格好の2人がいる編成で7月3日用のリハを行なったのですが、
今回は何となくセットリストも夏仕様となっています。
まあ私の曲には夏の曲が多いというだけの話ですが。
基本好きなのですよね夏の切なさが。
当日は夏仕様のセンチメンタル全開バリバリで演奏すると思います。
たくさんの思い出や秘めたセンチメンタルを持参してご参加いただければと思います。
チケットは山田氏のファンのみなさまのおかげで完売しましたが、
(本当にどうもありがとうございます!)
オーナーの判断で何とか若干数ですが追加席を用意しましたので
迷っている方はぜひご連絡下さい。
まだ間に合うかもしれません。
追加の定員数を超えた場合はキャンセル待ちという形で承ります。
よろしくお願い致します。
yusuke-igarashi@maneki-neko.com


7月3日(金)谷中猫町カフェ29
「キャットナップ集会」
open 19:00  start 19:30
入場料¥2500+1ドリンク
出演:fishing with john 
ゲスト:山田稔明(GOMES THE HITMAN


昨日はアメリカ土産のすいか味のガムをメンバーに持って行き、
初めて私もすいかガムという代物を噛んでみたのですが
意外に美味しかったので驚きましたね。
ジャンキーな食べ物には違いないですけどね。
すいか味というよりいちご味といった感じでしょうか。
かなりアメリカーンな甘い味で。
すいかアイスを思い出したりしました。
そんな夏の味を噛みながらこの甘さは子供の頃の甘い記憶に似ているなどと思い、
ああ明日はラジオ体操に行ってプールで泳いですいかを食べて花火だあ、
などとしばし現実逃避をするに至ったのですが
そんな夏の日の幻は大人になった今は得られそうにないことに気付き、
私は「あーあ」と言いながら重たいギターを抱えて電車に揺られて帰ったのです。
ひとりで。
すいかガムの香りを残して。


「渦を巻く天気図の等圧線
くすぶる微熱と扁桃
夏の夜の花火 胸を刺す痛み
裸足にひっかけたスニーカーも
胸を打ち抜いたスプリンクラー
夏の日の幻 過ぎた夢の話
僕をもう少しだけ眠らせて」
山田稔明「夏の日の幻」)