マイケル・ジャクソン、小沢一郎ほぼ同一人物説

マイケルがこの世からいなくなるなんて想像もつかなかったですが、
お別れは突然やって来るものです。
マイケルの訃報を聞いて真っ先に思い出したのがノーナ・リーウ゛ス西寺郷太氏の
マイケル・ジャクソン小沢一郎ほぼ同一人物説」なんですが。
このネタ、「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」で聞いて、
こういう批評の仕方というか愛で方もあるんだなあと目から鱗が落ちたものです。
政治界の大物と音楽界の大物を半ば無理矢理に並列にして語るその切り口が新鮮で。
途中言葉が抽象的になるところを宇多丸師匠がツッこむところも含め実に面白いです。
これはぜひポッドキャストで全部聞いて欲しいネタですね。
上越新幹線がスリラーだったとは!
http://www.tbsradio.jp/utamaru/2007/10/
http://www.nonareeves.com/life/gotama/2009/06/22.html


同じTBSラジオの「キラキラ」の水曜日のレギュラーが宇多丸、西寺両氏なんですが、
この水曜日だけ破格に面白いのですよね。
(まあ私にとってですが。)
特にノーナ西寺氏の音楽コラムが毎回ためになるのですよ。
西寺氏が毎週のようにマイケルの話をするのですっかり私も感化され、
もうこの夏はマイケル研究に費やそうかくらいに思っていた矢先の訃報だったので
実に残念でなりません。
(マイケルの訃報を受けて今日の「キラキラ」にも急遽西寺氏が出演してましたが。)
ご冥福をお祈り致します。


その西寺氏の過去のコラムで特に印象に残ったのがBPMの話なんですが。
音楽には音程と音色とリズムという要素がありますが、
リズムの速度を示すのにBPMという、
まあ1分間に何回4分を打つかという数値で表したりするんですが、
人間の生理的に気持ち良いテンポがだいたいBPM120なんですよね。

ダンスミュージックなどでよく使われるテンポですが。
で、マイケルの名曲「ビリー・ジーン」のBPMが117なんですよ。
西寺氏曰く、120で気持ち良く高揚するところまでいかない微妙にクールな質感が
117という半端な数値によって立ち現れているという話で。
で、このBPM117の楽曲というのが珍しいというかあまり例がないらしいんですが、
ジャスティン・ティンバーレイクの「セクシー・バック」という曲が同じ117なんだそうで。
この曲の質感が実にマイケルっぽいというか、
実際この曲のプロデューサーがマイケルに影響を受けているのだそうで、
要はマイケルへのオマージュとしてあえてBPMを同じにしているという話なのですよね。
よくDJが2つの曲をつなげるのに操作してテンポを同一にしたりしていますが、
何もしなくても「ビリー・ジーン」とつながるテンポで作られているわけです。
せーので同時プレイするときちっと重なるというわけですね。
メロや歌詞やサウンドでのオマージュというのはよくありますが、
BPMが同じというやり方もあるのだなあと感心したものです。
打ち込みでトラック作る人やドラマ−やDJは常にBPMが頭にあると思うんですが
私なんかは自分内BPMというか右手のフリーハンドが多いもので(笑)、
曲を作る前にまずBPMからというのがあまりないのですよね。
しかしメロも歌詞もサウンドも全然違うけどBPMが全く同じというだけで
ある種のつながりが生まれるというのは考えてみたらロマンチックなような気もします。
「きみと僕とはBPMが同じ117だね」みたいな口説き方もあり得るんでしょうか。
メトロノーム片手に。
ピッピッと鳴らしながら。


ところで公表してませんでしたが私の特技はムーンウォークとヌンチャクなのです。
今夜あたり久々にムーンウォークでもしようかしら。
追悼の意を込めて。
小沢一郎の未来に想いを馳せながら。