そうでもない国までふらりとゆく

ミッシェル・ガン・エレファントのライブを初めて見たのは確か高円寺のライブハウスで、
もう14、5年くらい前のことだと思います。
何よりも印象に残ったのが細身の長身のスーツ姿のギターリストが
あんたどんだけカットすれば気が済むのというくらい
鋭いカッティングを繰り出していたことで。
バンドの印象がそのままギターリストの印象として残ったのですよね。
鋭いカッティングとリフ。
その後デビューした彼らの音源とライブを改めて聞いて
全員のプレイとバンドのクールな佇まいにも衝撃受けたんですが。
やはりミッシェルといえばあのギターなのですよね。
ザクザクと斬り刻む刀のような空ピッキング
私も何度か真似してみましたけどね。
久々に彼らの7インチボックスを取り出して聞いているのですが、
ジャケのデザインもいちいち気が利いてるし、
曲も歌詞も秀逸だしで、改めて何度も聞き入っちゃいました。
誰が欠けても成り立たない奇跡のようなバンドだったと思うし、
そんなバンドをリアルタイムで体感出来て幸運だったように思います。
そして今回の訃報は残念でなりません。
「そうでもない国までふらりとゆくだろう」という歌詞の
「アウトブルーズ」という曲が私は好きなんですが、
本当にふらりといってしまったのでしょうか。
そうでもない国まで。
ギターを抱えて。


このPV、格好良くて当時何回も繰り返し見たものです。