グラデーション、夏、季節外れのワード

もう8月も残り僅かということで、だいぶ秋めいて来ましたね。
蝉の声からグラデーションのように涼し気な秋の虫の声に変わっていくのが
録音作業してるとマイク越しに明確にわかりますね。
あれはどこら辺でバトンタッチしてるんでしょうか。
蝉の方で空気読んで「俺らそろそろ引っ込む時間じゃね?」と鳴き止むのでしょうか。
「雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう」みたいな流れで虫の声が変わるのですよね。
夏の話なのにクリスマスの曲の歌詞を引っ張り出すのも何ですが。
夏の疲れのせいか体が若干重たいですが、そんなことを思いながら何とかやっております。


ちょっと前に竹中直人好きの友人と一緒に「山形スクリーム」を見て来たんですが、
コメディアン竹中直人の持ち味全開のB級コメディホラーといった感じで、
良い意味でくだらなくて面白かったですね。
見た後特に何も残らない感じで(笑)。
竹中監督の初期の「無能の人」「119」「東京日和」に見られる
豊かな叙情性とか静かな狂気とか軽いコメディセンスとか私は好きなんですが、
最近の監督の作品はどうもそのバランス感覚が妙な気がして、
サヨナラCOLOR」なんてどっちに転んでるのかよくわかんない印象だったんですけどね。
そういう意味では今回のは全力でナンセンスに振り切っていて
実に竹中直人らしいエンターテイメントになってる気がしました。
そもそも「笑いながら怒る人」なんだよなこの人はという感じで。
栗コーダーとか出演させちゃう趣味性全開なのも彼らしいなと思いました。
随所に名作のパロディが散りばめてあるのも楽しいです。
でも見た後特に何も残らないですけどね(笑)。


今さらながら「涼宮ハルヒ」シリーズを読んでみたらあまりに面白いので
上大岡へ通う電車の中で一気に6巻まで読んじゃったんですが、
ツッコミ目線の一人称による軽快な文体が実に魅力的なのですよねこれ。
軽いノリの中にたまにハッとするような言い回しが出て来たりして。
キャラも全員魅力的だし、設定も面白いですしね。
時をかける少女」を思わせる時空を超えた物語や
うる星やつらビューティフルドリーマー」を思わせる永遠の夏休みとか、
青春好きな私にはたまらんものがありました。
萌え系の絵柄にはさほど魅力を感じない私なんですが、
これはぜひアニメ版でも見てみたいなと思いました。
サンタクロースをいつまで信じてたかなんてことはたわいもない世間話にもならないくらいのどうでもいいような話だが、という文章で幕を開けるのですよね、これ。
夏なのにクリスマスだのサンタクロースだのという言葉が並ぶと不思議な感じですが。
「お正月」
意味もなく季節外れのワードをタイプしてみました。
夏の疲れの成せる行動でしょうか(笑)。