11月を読む
- 作者: 長嶋有
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/11/05
- メディア: 単行本
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小説だけでなくエッセイでもその妙味を堪能出来ます。
これはエッセイというより書評になってるんですけどね。
小説に出て来る電化製品にスポットを当て、電化製品エッセイの体を成しながら
実は小説そのものを批評しているという。
この批評が実に鋭いし、作品への愛情に満ち溢れていて読んでて気持ち良いのです。
ここでの長嶋氏の批評を読むとついその原作を読みたくなってしまうのですね。
ここで取り上げられている川上弘美の「センセイの鞄」を早速読んでしまったくらいです。
(「センセイの鞄」泣けました。名作です。)
小説の小道具として機能する電化製品への長嶋氏の想いも興味深いし、
小説論として読んでて勉強になったりします。
評が難しいと思われる高野文子作品(こちらは漫画ですが)についての文章も面白かったですね。
こういう独自の目線が長嶋作品を魅力的なものにしているのでしょう。
- 作者: 講談社BOX
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/08/21
- メディア: 単行本
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「見張り塔からずっと」という小説と漫画のハイブリッド作品ですが、
たったの8ページだし、漫画は実質2ページしかないですが、良かったですね。
残酷さを含んだ諦観と希望を含んだ叙情が共存する世界。
よしもと節満載です。
これもっと煮詰めて漫画にしたら傑作になったでしょうに。
どこまで漫画描かないんでしょうかこの人は。
つーかここの編集者、逆によく描かせたなあという感じです。
「魔法の国のルル」の続編を気長に待ちたいところです。
ところでツイッターですが私も書いています。
たまに更新しているのでご覧下さい。
http://twitter.com/yusukeigarashi
しかし私のパソコン環境のせいなのか他の人のフォローがうまく出来ないので困ってます。
偶然ゴメス山田氏のだけフォロー出来たので彼のつぶやきばかり読んでいます。
それも何だなと思いつつもまあいいかとも思ったりしています。