渋谷リッスン

暖かいのかと思いきや肌寒い。
デレなのかと思いきやツン。
情緒不安定にも程があるわけで。
もう春なんか嫌いだ、春には会いたくもないやいと
旅に出てしまいたい衝動に駆られていたところちょうど仕事で旅に出るスケジュールだったので
こりゃいいや春からの逃亡だという心持ちで旅支度をしているなう、な私です。
明日から旅に出ます。
旅に出ても春は付いて来ますけどね。
情緒不安定なあいつが。
落ち着けよと肩をとんとん叩いてやりたいところですが。


先日は「あらかじめ決められた恋人たちへ」のライブを見に渋谷まで出かけ、
あらかじめ決められていない生ならではのステージングを目の当たりにし、
俗に言うエキサイティングなひとときを過ごすに至りました。
荒野を吹き抜ける哀愁のピアニカとダブ、
狂気から狂喜へと嵐を巻き起こす凶器の如き鋭い怒濤のリズム。
かっこいいぜと親指を立てたくなる素晴らしきステージでした。
機材トラブルで序盤と中盤流れが止まってしまいましたが、
後半巻き返してしまう辺りにライブバンドならではの力量を感じましたね。
トラブったローランドのVSって私もかつて長年使用してきた機材ですが、
あれを未だにメイン機材でフル稼働させてるという姿に
「おらぁこいつ1本で長年勝負してきたんでぃ、これからもこいつでいくぜ!」
というある種職人的な様相を見、ぐっと来てしまった熱い私がいたのですが、
トラブルが続くようならマシン替えもありかもと冷静に思った私もいた次第です。
本番中の機材トラブルは本当にへこむしあせるのですよね。
人ごとのように見られません。
あそこからオーディエンスをぐっと引き寄せるパフォーマンスは流石でした。
池永氏の咆哮に侠気を感じた次第です。
クリテツさんのクールなテルミンと司会(?)っぷりも良かったですね。
石本さんのダブも冴えまくってました。
あとで石本さんに聞いたらキックにマイク3本立ててたそうで。
ベースのコンプの効きも含め良い低音ぷりでした。
熱い曲も良いですが中盤のミディアムテンポのメロウな曲とかも良かったですね。
「よく眠る」というキラーチューンにキラーされてしまいました。
超満員のお客さんも大層盛り上がっておりました。
終演後に唐突に大雨が降って来たので(実は雹だったそうですが)、
文字通り嵐を巻き起こす的なあれかと伝説の目撃者然とした面持ちで興奮しつつも
止んでくれないと帰れないわと伝説もいいけど濡れたくない軟弱な己もいたりしたのですが、
終演後にしばし歓談してたら止んでたので濡れずに帰れました。
お客さんに優しい伝説作り。
あら恋の今後を見逃すわけにはいくまい。
かくいう私もこつこつレコーディング頑張りたいと思います。
ピアニカとギターを持って。