レコよりエコ

だいぶ暖かくなってきましたね。
この連日の肌寒さにおいて果たして半袖を着る日など訪れるのであろうかと
ワードローブ内半袖不要説が私の中で囁かれ始めていた頃だったのですが、
何とか先日無事(?)今年初半袖着用に至りました。
半袖も「うわ、とうとう五十嵐さん着てくれたよ!」と感涙に咽んだことでしょう。
待たせてすまなかった半袖よ、と肩をトントン叩いてやりたいくらいですが。
まあ何かあった時用に(何があるんだって話ですが)上着を羽織っていたので
厳密に言うと半袖キープオン状態ではなかったんですけどね。
結局は長袖なんじゃんという状態で。
暑くなればなったで電車や建物内の冷房が恐いので結局上着を羽織ることになるので
私が半袖オンリーになるのは真夏の屋外とか風呂上がりくらいなのですよね。
私に半袖を許さない社会。
エコって何?と凶暴なる冷房を前に途方に暮れるのでしょう今年も。


エコといえばCMで某野球選手が
「CD買いに外に出かけるより携帯でダウンロードした方がエコ!」と
堂々と言い放っていましたが恐ろしい思慮の浅さですよね。
着地点をエコにすれば何でも正義で通るものではありません。
音楽を楽しむ行為にエコという定規を持ち込んで比較すること自体
論点がずれているし文化レベルが低いと言わざるを得ません。
私自身ダウンロードもするしCDも買うしアナログも買うしライブで生演奏も聞くし、
色々な楽しみ方があるのだから人それぞれ色々な楽しみ方で音楽を楽しめば良いと思います。
そこにこっちの方がエコだぜ!という比較を持ち込むのはナンセンスだと思うのですよね。
それを言い出したら文化的な活動は何も出来なくなりますし、
人間が社会生活送ること自体反エコという極論に至るような気もします。
こんなCMが大人の会議を通過して何千万もの費用で作られているのかと思うと
恐ろしいことだなと思ったりします。
歌詞カードとかジャケのアートワークとかライナーとか
単純にアーティストに対する愛情とかがあえてCD買う理由になりますが、
文化作品を物として手元に所有したい欲求に対して何の思慮も働かない人たちが
エコとか提唱しているのかと思うと何だか残念な気もします。
そんな5月の後半です。