夏空ウォッチャー

梅雨はまだ空けていないようですが、
もう蝉もうっすらと鳴き出しているようですし、夏も本番て感じですね。
近くの中学でもプールの授業が始まりました。
中学男子女子がきゃっきゃ言いながら泳いでいます。
プールというのは入るときゃっきゃ言ってしまうものなんですね。
きゃっきゃ発声装置が備わっているかの如く。
プールにばらまく消毒のためのオセロの白いやつみたいな物体。
あれがきゃっきゃを誘発しているのではないかと想像したりするのですが。
あれひとつで15きゃっきゃ。
たまに150きゃっきゃの日とかあるので、
そういう日は10個ばらまいたということでしょう。
しかしプールは暑い日は良いですけどたまたま肌寒い日だったりすると困りますよね。
寒がりの私などはよくぶるぶると震えながら入ったものです。
肌寒い日はプールやめるという融通さが教師にあれば良いんですけどね。
大抵予定通りにプールになりますよね。
何なんでしょうかあれは。
寒がりの人権を無視した行為が学校には蔓延っていますよね。
寒がリーダーの私としては断固抗議したいところです。
まあ私はすでに中学生ではないので別に構わないんですけどね。


夏は夕方7時頃でもまだ明るかったりして、それが嬉しいですよね。
西日の差す雲から漏れる光が紅くなってやがて群青に染まっていく、
夏の夕空を眺めるのが楽しみだったりします。
たまにグッジョブ!と親指を立てたくなるほど美しい夕焼けの日がありますね。
夕焼けの空だけでビール3杯はいけるクチです私は。
夏空の夕暮れ劇場を見上げるために住宅街の中にひっそりと存在する
申し訳程度の小さな公園に赴きそこの薄汚れたベンチに座り、
近くのスーパーで購入したビールなど飲みながら一日の終焉を見届ける準備をしていると
夏という季節に過剰に詩情を見出してしまう詩人ライクな己がいたりして、
つい乙女ポエムを諳んじてしまったりもするのですが、
そういうの含め良いですね、夏の夕方は。
しみじみと。
そういう時は近所の人に不審者と思われないように
「僕は爽やかな青年なんです」オーラを全開にし、
小粋ファッションとポエット然とした表情で己を演出したりもするのですが、
それらもやがて夜の闇に見えなくなっていくのです。
夏の夜は永遠に続くかのような気がしてそれも良いですね。
さて冒険に行くかという感じで。
実際には冒険に行かないですけどね。
実際に冒険には行かないけど冒険に行こうという気持ちは保持しています。
それで何とかしようじゃないか、日々を。
そんなことを己に語ったりしています。
withビールで。