疾走して、師走

気が付けばもう12月です。
何たることでしょうか。
今年もあと一ヶ月だなんて。
早過ぎにも程があるというものです。
時の経過を早く感じる薬でも知らぬうちに飲まされているのかと
行く先々での飲食店で出されるお茶の中身へ疑惑の目を向けたくなるくらいの早さですが、
そんなこと言ったってもう12月だというのだから甘んじて受けるしかありません。
12月という存在を。


そんな師走を受け入れた私ですがここ最近は多忙を極めておりました。
年末に向けて招き猫や干支の張子を作るのは勿論のこと
招き猫の出張絵付教室で文京区の施設へ出かけたり、
(参加者が全員おばさま方で、おばさまパワーに圧倒されました)
飴細工の仕事でパチンコ屋で実演したりと外部仕事も多く、慌ただしく。
パチンコ屋での飴細工の営業は久々だったんですが、
店員さんの行き届いたサービスと行儀の良さにはいつも感心させられますね。
サービス業とはこういうことだなと学ぶことが多いです、パチンコ屋さん。
あの喧噪と煙草の匂いだけは慣れませんが。
あとはそんな仕事の合間を縫ってあらかじめ決められた恋人たちへのライブを見たり、
(重低音ダブの嵐の中を漂う哀愁のピアニカとテルミンにやられました)
浅野達彦グループのライブを見たりなどしておりました。
浅野さんのギターの浮遊感はいつ聞いても気持ち良いものです。
良いライブでしたね。
晴れてfwjのメンバーにもなった(笑)鎌田氏のベースも堪能しました。
ドラマーの臺太郎氏とも久々に話せて楽しかったですね。
会場に見に来ていたHARCOくんとも久々に会って近況など話しました。
ご無沙汰するとご無沙汰してしまうものですが、
人のライブに足を運ぶと思いがけず久しぶりの人に会えたりするので良いですね。


あとずっと作業していた人形アニメDVDのレコーディングですが、
つい4日前くらいに初めて映像を見せてもらって(笑)。
そこから映像に合わせた音注文に加え、新しい曲やらも追加され。
あと絵コンテ通りの長さで作ったものが全然違う尺になってたりで、それらの直しもありで。
あとは最終チェックくらいで良いんじゃないのんと油断してたら結構な仕事量になり。
そのやるべきリストを目の当たりにして大沢誉志幸ばりに途方に暮れつつも
それらをあと4日のうちにやって下さいなというお達しだったので
そりゃもうやるしかない、五十嵐、お前はやれば出来る男だぜと鼓舞に次ぐ鼓舞の応酬で
ぬおお!と声にならぬ声を発しながら背後に炎を揺らしながら
そこを龍が天へ昇る図を思い描きながら、血と汗と涙とを滲ませながら、
途中、間に合うのかなーという弱気を現すダンスを踊りながら、
何とか今日で作業を全部終えました。
追いつめられると人間は力を発揮するものです。
特に昨日の私の仕事量と集中力たるや。
終わった後はラストシーンの矢吹丈みたいにうなだれてしまったことは言うまでもありません。
そんな甲斐あってか良い物が出来たんじゃないかと思います。
このDVDは今月下旬に発売になるそうです。
詳細などわかり次第お知らせ致します。


そんなわけでなかなかに忙しかった11月の終わりですが、
これからまた年末年始に向けて慌ただしい日々が待っているのです。
取りあえず自分のアルバムのレコーディングも頑張ろうと思います。
あと山田氏のライブが今月11日にあるのでそちらもよろしくお願い致します。
ということで。
師走です。