やさしさに包まれたなら

昨日から伊勢に来ています。
張子の五月人形の絵付け教室の指導という仕事で。
GW中はずっとこちらにいます。
伊勢には久々に来たんですが、「え、あのスーパーなくなったの?」とか
「え、このビデオレンタル屋閉店したの?」とか様々な変化が見受けられました。
ちなみにビデオレンタル屋って本当にビデオをレンタルしていたお店なんですけどね。
VHSを。
ぶるーれいって何だろうとか思っているうちに閉店に追い込まれてしまったのでしょうか。
昨日は東京は夏日な勢いだったのに名古屋着いたら肌寒くてその勢いも半減、
さらに伊勢に着いたらより肌寒くて東京で感じた夏日の勢いはすっかり姿を消してしまいました。
お母さん、僕のあの夏日の勢いはどうしたんでしょうね、と
人間の証明よろしく西条八十を引用しながら夏日の勢いの消息を訪ねたい衝動に駆られたほどです。
何だったのでしょうあれは。
五十嵐を寒がらせる会の名古屋支部や伊勢支部の連中が行く先々で
私を寒がらせる活動を積極的に行っていたせいでしょうか。
まあそういうこともあろうかと厚着していったので大丈夫でしたけど。
私も五十嵐を寒がらせる会に狙われて久しい男です。
それなりの策は講じてあるというわけです。
昨日の夜はスーパーで夕食の買い物しようと目論んでいたのに消滅していたので
(あとで地元の人に聞いたら潰れたわけではなく移転したんだそうですが)
2年前くらいに入ったことがありその時は割と良かった印象のラーメン屋に入り
餃子などを頼んだのですがこれが激マズで、
私が星飛雄馬の父だったら「馬鹿者!」とちゃぶだいをひっくり返し怒りを表明するところでしたが、
あいにくそこはちゃぶだいではなく、カウンターでしかも私は星ではなく五十嵐だったので
「まずいなあ」と静かに胸の内を呟き、哀しみの餃子ブルースを無言で奏でるに留まったのですが、
これは私の舌が肥えたのか店の味が落ちたのかどっちなのでしょうかね。
まあいずれにせよまずいという事実には揺るぎはないわけですが。
まずいものがまずいものに包まれてどうすんねんという話です。
せめてやさしさに包まれてくれれば良いものを。
目に映るすべてがメッセージになるものを。
そんなことを思いながら餃子を平らげた私です。
世間はGWでお出かけ気分でしょう。
どんどん出かけて行って欲しいものです。
私は伊勢で待っています。