未来定食

そんなわけでまだ伊勢にいます。
子供たちが五月人形の絵付けをするのを優しく見守るというミッションを遂行しています。
しかし優しいお兄さんというキャラで子供と接しようぞ、などとやらしい意識で臨んでいると
「おじちゃんこれでいいのー?」と子供の純粋無垢な瞳の輝きと共に言われ、
そうだった己はおじちゃんと称される年齢に達した立派なおじさんなのであった、
優しいお兄さんキャラなどという若ぶった仮面を被ろうとしていた、
なんたる恥ずかしい自意識なのだ!とわなわなとその場に倒れ込み、
その場で優しいお兄さんキャラ卒業の答辞を涙まじりに読み上げたい衝動に駆られもしたのですが、
そんなことをしていると周囲の人に「この人変」と思われてしまうので
笑顔をキープオンで優しく接しているという状況です。
大人の笑顔の裏には哀愁がつきものなのです。


ここではお昼はだいたい社食で食べているんですが、
何にでもご飯とみそ汁が付く不思議定食スタイルがたまに見受けられるのですよね。
今回も初っぱなから「冷やし中華定食」という独自のメニューで歓迎され、
冷やし中華をおかずにご飯とみそ汁を食べたんですが、
冷やし中華だけでも良いんじゃないかと毎回思うのですよね。
以前ここで出された「天ぷらうどん定食」というメニューにも衝撃を受けたものでしたが。
それって勿論天ぷらうどんをおかずにご飯とみそ汁をいただくスタイルなんですけどね。
炭水化物被ってるし、汁物の被り方も尋常じゃないぜという感じで。
バンドにベースとドラムが2人ずついるみたいなものです。
1人ずつで良くね?と注意したい衝動に駆られたものです。
聞くとシーフードスパゲッティー定食みたいなメニューもあるらしく、
もうそうなったら牛丼定食もカレーライス定食もありになってくるなと
定食の未来に憂いを含んだ思いを寄せる次第です。
定食の明日はどっちなんでしょうか。
果たして。


取りあえずGW残りわずか、頑張りたいところです。
どんな定食が来たとて。
明るい未来に想いを馳せて。