9月の国から

とうとう9月に突入してしまいました。
今年も残り4ヶ月ということです。
なんということでしょうか。
こんなに時の経過が早くて良いのか、否、良くないと反語を用いて述べたいところなのですが、
9月になっちゃったというのだから仕方ありません。
8月31日になるとメランコリーになる夏休みの終わり現象は未だ健在なのですが、
9月1日からは2学期という気持ちの切り替えも未だ健在ゆえ、
さあ新しい学期が始まるぜ、とプチリセットを己に課して
9月を前向きに受け入れようとしているところです。
2学期突入記念ということで「北の国から」のテレビシリーズを第1回目から見直そうという
別に2学期も9月も関係ない企画を立てて静かにそれを遂行せむと
せっせとDVDをレンタルして来た次第なのですが、
ゆっくり見てる時間もないし1話ずつじっくり見ようと思ったものの、
見始めたら面白いのでいきなり3話を立て続けに見てしまい、冒頭から計画が狂い、
やること山積みの状況に於いて北の国からを連続して見るなどという
贅沢な時間の使い方は許されぬぜと2学期早々己を戒めるに至ったのですが、
まあ北の国からを見るというのは心の栄養になることと同様であるし、
レコーディングに挑む上で感性を刺激することは良いことであろうと
北の国からに関しては寛容になることを決めた次第なのですが、
いざ見てみると意外なほどドラマの内容を覚えてる自分がいて。
中学生の頃見た以来でしたけどね。
ああ、こういうシーンあったわ、そうだこういう台詞だったわと
鮮明に思い出されました。
当時余程真剣に見ていたということでしょう。
それにしても登場人物のキャラやそれぞれの関係性、設定や状況など
説明台詞なしでも理解出来得る自然なドラマの運び方に、
精巧な舞台美術と美しい北海道のロケーション、
人の心の機微を繊細に描く間の取り方とカメラワークと、
じっくり鑑賞するに耐え得る時を越えたクオリティの高さに
改めて感心してしまいました。
純くんの「何々していたわけで」という物言いは
当時よく真似をしていたものです。
これが後々あのシーンの感動に繋がるんだよなあと
全部見た者の特権として彼らの未来を思いながら見られるというのはちょっと嬉しいものです。
こんな少年だった純も後々裕木奈江を妊娠させちゃうんだよなあとか、
宮沢りえと付き合うんだよなあなどと主に女性関係に想いを馳せながら。
純は錚々たる女優陣とお付き合いしているわけで大したもんです。
まあドラマの中ですけども。
竹下景子いしだあゆみ、熊谷美由紀といった女優陣も若くて魅力的で、
今見ても素晴らしいキャスティングですね。
北の国からの2011年現在の状況が脚本の倉本聰さんから語られてるんですが、
http://www.kuramotoso.jp/action.php
文章読むだけでドラマが己の頭の中で再現されてしまうから凄いものです。
映像が浮かびますもんね、さだまさしのテーマ曲と共に。
純くんの独白も聞こえて来そうです。
そんなわけで9月の2学期に突入したわけで。
秋への準備をしようと考えてるわけで。
るーるるるるるーというわけで。