赤坂ラストダンス

もう3月も後半だというのにこの寒さは何なのでしょうか。
このまま永久に春は来ないのでしょうか。
春の到来だけを待ち焦がれています。
いつになったら暖かくなるんでしょうか。
果たして。


月曜はたけヒーローくんのワンマンライブを見に高円寺円盤へ。
デビッド・ボウイやベルベッツや美輪明宏などのカバーに加え
彼の新曲やら昔の曲やらを管弦セクステット編成で味わい深く聞かせ、
とても良いライブでした。
改めていい曲ばかりじゃないかと聞きながらしみじみした次第です。
彼の歌をかれこれ10年くらい聞き続けていますが。
この管弦編成が一番しっくり来るんじゃないかと思いながら見ていました。
彼の愛されキャラは見ていて微笑ましいですし。
しかし彼はちとメンバーに愛され過ぎじゃないかと
熱々カップルを目の前にした時のような「いやあ…」みたいな
思わずこちらが照れるような気になったりさえするんですけどね。
まあ不穏な空気のバンドを見るより仲良しを見る方が良いですからね。
このピースフルな魅力がもっと世の中に伝われば良いのにと思った次第です。


で、火曜はmicroshotのライブを見に赤坂へ。
マイクロのピアニカ担当の吉川くんがこのライブをもって脱退とのことで。
彼がリーダーのバンドなのに辞めるとは何ごとか、これは見に行かねばと
たけヒーローくんと一緒に見に行こうと約束していたんですが、
待ち合わせ時間に「すいません、今起きました!」という衝撃の電話があり、
「たけヒーローくん、吉川くんのラストダンスを寝坊で見過ごすの巻」というタイトルで
ブログやライブMCでネタに出来るじゃないか、どうするんだと思いつつも
「間に合わないかもしれないけど取りあえず来て」と告げ先に会場に行ったんですけどね。
幸いにも近くのメンバーの家で寝ていたらしくすぐに来て、ライブを見ることが出来たんですけどね。
「たけヒーローくん、吉川くんのラストダンスを寝坊で見過ごすの巻」はアップされずに済みました。
その吉川くんラストのマイクロライブは淡々と進み、別に彼の脱退に触れるでもなく。
相変わらずクールで不敵なダブを聞かせておりました。
最後に「open」ていう初期の曲を演奏したんですが、
それを聞きながら私は彼らと出会った8年前の頃のことなど思い出し、
それから吉川くん、ドラムのキシくんと過ごした数年のことも思い出し、
(吉川くんとキシくんと、初期にはたけヒーローくんもfwjバンドのメンバーだったので)
メンバーが辞める時の消失感などを自身の体験を通じ思い出し、
バンドストーリーに勝手に胸を熱くししみじみとしていたんですが、
吉川くん本人は「しばらく音楽は休むっす」と実にさばさばとしており。
残るメンバーにこれからどうするのか問うても「まあ別に」などとエリカ様のような反応なので
まあ外部が熱くなったとてバンドはバンドで結論を出してるわけだしなあと思った次第です。
取りあえず彼の勇姿を最後に見られて良かったです。
今回はキシくんから「吉川が最後だから見に来て下さい!」と熱いメールを貰ってたんですが、
吉川くんもメンバーに愛されてるんだなあと思った次第です。
バンドの継続は決まっているらしいので今後の活動にも期待したいと思います。
このバンドもいい曲ばかりだし。
この日は石本さんやしもだんさんや元pasadenaの藤本さんなど懐かしい面々も集い、
結局みんなで飲んだくれて帰りました。
たけヒーローくんが酔っぱらって藤本さんと妙なテンションで掛け合いしていたのが印象的で、
「たけヒーローくん、酔っぱらうの巻」になりそうだなと思ったんですが、
それはいつものことだし吉川くん関係ないじゃんなどと思いながら上記のタイトルになりました。
音楽を長年続けていると色々あるわけです。
3月の夜にそんなことをしみじみ思ったのです。