ソバレス下北沢

そんなわけで夜の科学@下北沢440、無事終了しました。
ご来場下さった方々どうもありがとうございました。
今回は事前にリハをする時間がなかったので、
当日の昼から集合して3時間みっちりスタジオでリハをした後に
会場へ移動して1時間強サウンドチェック兼リハ、
そして本番が2時間半という演奏しっぱなしの長い一日となりました。
メンバーもそうですが、その間喋って歌いっぱなしの山田氏のタフネスには改めて感心した次第です。
前回の夜の科学以来久々に集合したバンドメンバーですが、
ベースのエビちゃんがいつの間にかワイルドに髭を生やしていたので
「ワイルドだね」「スギちゃんならぬエビちゃんだね」などとみんなで彼をいじり、
最終的に「じゃあコーラのペットボトルを買ってすぐにフタを捨てましょうか」
と彼も乗り気になっていたんですが、いざ本番前に彼が買ったのは液キャベで、
ちびちび大事そうに飲み干すという全然ワイルドじゃない行為に及んでおりました。
(そんな彼は青山テルマ坂本真綾のサポートなどワイルドに活躍しているナイスガイです。)
途中オザケンの話や山田氏の東北の旅の話など雑談しつつリハを行いました。
こういうメンバー間の雑談が本番でのMCに活かされたりするのですね。
実際楽屋で「煙草を足でもみ消してから曲紹介って山田氏に似合わないよね」みたいな話をしてたら、
山田氏がその後すぐそのネタをMCで喋っておりました。
そんなこんなで新曲を含め本番でやる曲を全部さらってから会場の440へ移動して。
そこでまたサウンドチェックしながらリハを行いました。
私自身440で演奏するのはあがた森魚さんのサポート以来7、8年振りで、
最後に客で見に来た時は確かGOMES THE HITMANのライブだったと記憶しているので、
あの時客席から見てた人のバックで今は演奏しているのだなと感慨深くなった次第です。
(そのことを山田氏に話したら「それゴメスだったっけ」と覚えていなかったので、
ゴメスじゃないかもしれないですが。私の記憶もおぼろげなわけで。)
とにかくおぼろげなくらい久々の会場で演奏したというわけです。
みっちりリハした後だったのでみんなお疲れ気味で、
イトケンさんなどはソファーに横になってぐったりとしており。
本番まで少し時間があったので「蕎麦でも食べて元気出すか」と
エビちゃんとイトケンさんと3人で下北の街へ繰り出したんですが、
なかなか目的の蕎麦屋が見つからず。
携帯で調べ「ここら辺にあるはず」と徘徊するも蕎麦屋は現れず、
我々に蕎麦を食べさせない会の会員が我々から蕎麦屋を遠ざけているのではないかと
謎の団体の存在への疑念を抱きつつ歩くも、
このままでは蕎麦屋で元気出す前に元気そのものが消滅すると危惧されたので、
目についたうどん屋に入りうどんを喰らうという作戦に変更したのでした。
下北沢には蕎麦という文化がないのでしょうか。
昔は駅の近くに富士そばがあったんですが、今はなくなりましたしね。
(私が知らないだけで美味い蕎麦屋があるのかもしれませんが)
そんなわけでうどんで元気出して本番に臨んだわけです。
(我々が蕎麦屋漂流している間、安宅さんは元気にレコード屋巡りしていたそうです・笑)


本番は落ち着いたムードで、満員のお客さんはじっくり山田氏の歌に耳を傾けていた印象でしたね。
山田氏が東北で見た被災地の話など我々もお客さんと共に彼の話に耳を傾けたという感じです。
いざ本番が始まればリハの疲れなど忘れてしまうもので、本編を短く感じたほどです。
(それでも本編だけで2時間あったわけですが)
山田氏は新たに購入した12弦ギターを鳴らしてみたり
(リハでは私が弾いてたんですが本番で山田氏が弾くことになりました)、
お客さんにコーラスをしてもらいそれを録音するなど色々試みておりました。
(お客さんが律儀に歌ってくれるのが素晴らしかったですね)
私は私でピアニカにダブっぽい処理などしてもらったりしました。
じっくり演奏出来て楽しかったです。
新曲「予感」も明るい兆しを感じさせる灯りのような曲で。
終演後楽屋に「お疲れさまでした」と杉真理さんの息子さんが訪ねて来て、
一緒に来られた親類の方も律儀にアンケートを書かれていました。
音楽一家なんだなあという印象を受けました。
杉さんの息子さんが山田氏のことを「稔明さん」と下の名で呼んでるのが何か良かったですね。
終演後はみんなで軽く打ち上げて帰りました。
帰りはエビちゃんに送ってもらったんですが、さすがにくたびれていたのか終始2人とも無言でした(笑)。
長い一日でしたね。
本当に関係者のみなさんお疲れさまでしたということで。
次に下北沢で演奏するのはいつになるんでしょうか。
その時にはぜひ近くに蕎麦屋を設置していただきたいものだと願ってやまない私です。