金曜のブラザー

気が付けば7月も後半に突入しているわけです。
どうしたことでしょうか。
噂によれば学生さんたちも夏休みに突入したらしく。
夏本番かと思ったらここ数日異様に涼しく。
(私にとっては肌寒い気候でした)
どうしたことでしょうか、7月の後半。
どうにもまいったなと頭をぼりぼりと掻いては夏の空を見やるこの頃です。


先日金曜日はまたしても官邸前に赴き。
今度はタンバリンなどを持参しこれをタンタンと軽快に音を鳴らし、
デモに参加せむと霞ヶ関駅から揚々と歩いて交差点に至ったところ、
ふと横を見やると見覚えのある細長いフォルムの人物がいたので
おやと顔を見やると何とゴメス山田氏で、
「あれえ!?」とお互い驚くに至ったのは何故かと言うと
その直前にメールのやり取りをしたばかりだったのであり、
そのメールのやり取りに於いては「今俺はデモに向かうところさ」などといった
ナウな状況は一切アナウンスしていなかったので、
お互い来ていることも知らず偶然に交差点にて遭遇したというわけで、
こんな数十万人の人並みの中で偶然にも会えるものだなと思い、
我々が陽気な性格だったら「HEY,YO!」と拳と拳をぶつけ合った後、
シェイクハンドなどして「わさっ?ぶらざぁー?」などとのたまったところですが、
我々はそんなご陽気ではないので「お、偶然すね」などとぼそぼそ言いながら
共に静かに官邸前付近まで移動しデモに参加したというわけです。
今回はどなたかの提供か知りませんが白い風船が大量に配布されていて、
みな手に手に白い風船を持って「再稼働反対」などとコールしていて、
満員電車の如き人並みにまみれながら対岸に揺れる白い風船の色合いを見やりながら、
私は持参したタンバリンをコールに合わせてタンタンと鳴らしたのでした。
ヘーイミスタータンブリンマーンというディランの歌を思い出しながら。
あの歌ではジンガジャンガという擬音で表現されていましたが、
私が鳴らしていたのはタンタンタン、みたいな音でした。
焼酎の名称のようでありますが。
鍛高譚。)
揺れる風船の白が夜に映えて美しき光景を作り出しておりました。
人々の想いを象徴するようであり、ナイスなアイデアだと思いました。
20時になると自然と拍手が巻き起こり、デモは恙無く終了し、
花火大会の帰り道の如く「終わったね」とみな黙々と帰り出すのですが、
みな抗議だけしに来てあっさり帰るという簡潔さがこの集まりの良さという印象を改めて受けました。
よく「あれだけ人が集まってゴミひとつ落ちてないのは凄い」みたいな声を聞きますが、
周囲にコンビニも飲食店も自動販売機も(よってゴミ箱も)
俗物的なものが何一つない立地だから自ずとそうなるのですよね。
よく「あそこで出店やったら儲かるんじゃね〜?」などと揶揄する声も聞きますが。
許可も下りないし物理的に不可能ですからね、あれだけ人が集まって交通規制されてると。
現場で見てると本当に「純然とした抗議活動だけがある」という印象を受けます。
老若男女色々な人々がいて。
人それぞれ主義主張異なるだろうし参加した経緯も動機も異なるんでしょうが。
再稼働反対という意志を同じくしている人が素十万人集まっている光景を見ると
やはり心動くものがあるわけです。
産經新聞におしゃれ文化人と揶揄された人もいるようですけどね。
(あの酷い記事が一般紙に載っているという事実にのけぞりましたが)
デモ後、山田氏と「飲んでくか」みたいな話になりつつも
先述した通り周りにコンビニも飲食店も自動販売機もないので、
「今日は解散で」とあっさり帰ることにしました。
「ヘイ、ビアでも飲んでこうぜぶらざ〜」とはならないのです。
(どんなノリだ)
その代わりと言っては何ですが、埼玉での彼のライブに参加することになりました。
姉妹でやられるお店だそうなのでぶらざーな感じで臨みたいと思います。
わさっ?て感じで夏のご機嫌を伺います。
よろしくお願いします。


2012年8月25日(土)@埼玉 幸手 cimai
15時30分開場/16時開演/料金:3,000円(コーヒー付き)
ライブ;山田稔明 with 五十嵐祐輔(fishing with john)