秋の夜の科学

そんなわけで夜の科学、無事終了しました。
ご来場下さった方々、どうもありがとうございました。
バンド編成でのライブはかなり久々だったんですが、
落ち着いて演奏出来たし、楽しめました。
2時間半の濃厚なステージと相成りました。


会場の天窓スウィッチのスタッフさんが入れ替わってのワンマンだったんですが、
気を遣っていただいたのかノンストレスで進行出来てやりやすかったですね。
リハ中、安宅さんの譜面台がのけぞって豪快に倒れるというプチ事件もありましたが。
あと山田氏が「風邪治った?」と何回も安宅さんに尋ねるも安宅さんがガン無視で、
返事もせずぎゅいんぎゅいんギターを弾いているので、
リーダーのお言葉を無視するとは何ごとっ?謀反っ?と他メンバーがざわついてたら
「え、俺に聞いてるの?」ときょとんなる表情はこのことであろうと思われる教科書的なきょとん顔で振り向き、
「何か風がどうのこうの言ってるから詩の朗読でも始めたのかと思った」と、
リーダーの心遣いをポエムと勘違いするというポエジーな事件も起きつつ。
彼の周りだけ違う風が吹いていたのでしょうか。
(安宅ポエジー事件と命名しました)
しかし安宅さん、山田氏のニューギターのオクターブチューニングをその場で調整するなど
(山田氏買った直後に自分でやらなかったんかいというツッコミもありつつ)、
機材面でびしっと決めておりました。
その後もうこれ練習なんじゃないのというくらいみっちり演奏をして。
ワンマンだとリハも長時間出来るから良いのですよね。
余裕もあるし。
エビちゃんなど休憩中に「ツタヤにDVD返して来ちゃおうかな」と発言するくらいで。
そりゃ余裕あり過ぎなんじゃないのと思いましたが。
(結局終演後に返したそうです)
そしてリハ後、本番までの短い時間に楽屋で腹ごしらえなど行い。
イトケンさんはまたもやがっつりとしたサラダを食しており。
野菜の国の人(どこだそこは)になったんですねと言うと
「や。野菜だけじゃもたないからチキンも買って来た」と
チキンとサラダで本番への体力を養っておりました。
野菜を無心に喰らうイトケンさんの姿を撮影しインスタグラムに投稿すれば良かった、
「野菜の国の人」というタイトルを付けて。
と思ったんですがまあまたチャンスはあるでしょう。


そして始まった本番ですが。
秋らしいしっとりとした雰囲気で進行しまして。
MCでは夏の総括的なことをトークし。
私が夏に倉敷に旅行に行って倉敷のおすすめスポットを山田氏に聞いたら
なぜか鎌倉のおすすめスポットが送られて来たという
山田氏倉敷鎌倉間違える事件などのエピソードを再披露した後、
山田氏が倉敷を訪れた際に生まれた「光と水の新しい関係」を演奏するという
まるで台本を書いたかのような流れになり、思わずイトケンさんが
「このMCの流れ、打ち合わせしてないんだよね?」と確認するくだりもありました。
そんなびしっと決まった美しい展開もあればぐだぐだっとしたユルトークもありつつ。
いつもの山田氏の猫トークも挟みつつ。
(山田家の庭に侵入して来る他所猫オスプレイの話など面白かったですね)
気が付けば2時間半というわけです。
新曲「あさってくらいの未来」のバンド演奏での初披露でしたが、
後半転調してからの運指がややこしいので事前にそこばっかり練習してたら
本番後山田氏から「五十嵐くんあそこ間違えなかったねー」と、
それは果たして褒められているのだろうかという微妙なお言葉を頂戴したのですが、
まあ間違えなくて良かったです。
ちなみにエビちゃんは「予感」のベースソロばかり練習してました。
みんな練習どころが違うのです。


終演後近くの店で打ち上げを行ったのですが、
「前にスリムクラブの人がいた店だね」
スリムクラブのコント面白いっすよね」なんて話をエビちゃんとしてたら
またスリムクラブの人(しかも今回はコンビ揃って)が店内に入って来たので驚きました。
今のところ遭遇率100%です。
そこで話しかけたりして、そのエピソードを記せばこのブログも盛り上がろうものを、
そして次回ライブでのMCネタにもなろうものをと思いつつも、
「プライベートなのに悪いし」「芸能人に話しかけるのも何かミーハーだし」と
遠慮してあまり見ないようにするという大人な対応をして静かに打ち上がった我々です。
例によってみんな機材車で来ているので酒飲んだの私と安宅さんだけだったんですけどね。
ライブ後の喉の渇きを潤し心の中で(飲めない人に悪いので)「ぷひ〜」を発しました。
相葉くんがムヒを塗って発する「はひょ〜」のテンションで。
安宅さんは焼酎お湯割りなどちびちび飲んでいて、
山田氏がその酒の強い匂いを嗅ぎ「これお父さんが飲むやつだ」などと言っておりました。
何その子供からの目線、と思ったんですが、
まあ実際お父さんなのだから当たっているわけです。
お父さん途中チェイサーを頼みながらちびちび飲んでおりました。
帰る頃には雨が強くなって来て、秋の夜の匂いのする雨に包まれながら
我々は恵比寿を後にし、帰路に着いたという次第です。
次回スリムクラブに遭遇したら話しかけてみようという
ライブの内容と全く関係ない軽い決意を心に抱いてみた私です。
会えるんでしょうか。
果たして。