40回目の夜の科学

そんなわけで山田稔明ライブ「夜の科学」無事終了しました。
もう今回で40回目なんだそうで。
今回は山田氏が先程リリースしたクリスマスアルバムからの曲を多く演奏したり、
恒例の景品抽選会もあったりで年末だなあという感じの盛りだくさんのライブでした。
私は出張で福岡に行っていたのでバンドリハに参加出来ず、
仕方なくホテルで鍵盤ハーモニカをぴーぴー吹いて個人練習に勤しんだのですが、
その成果が数々のクリスマスソングにて披露された形です。
ステージにてぴーぴー吹きながら博多の屋台のラーメンの味などを思い出し、
実は全然クリスマスじゃない気分だったんですが、まあそれも乙なものです。
「聖者の行進」などのクリスマスソングを鍵盤ハーモニカで演奏するのは小学生以来でしょうか。
博多のホテルの廊下で私の演奏を聞いた人は小学校のクリスマス会の練習だと思ったことでしょう。
この日は演奏の合間にお客さんに景品が当たるくじ引きをはさみ、
いわばファン感謝祭みたいな様相だったんですが、
山田氏から「五十嵐くん折角だから福岡っぽいもの買って景品で出して」
と博多にいる間に指令があり、まさか明太子というわけにもいくまいどうするかと思案した結果、
九州限定販売というプリッツのマルタイターメン味の詰め合わせを入手するに至り、
それを山田氏に見せると「おお、マルタイラーメン味じゃん!」とリアクションが良く、
他のメンバーも「これ美味そうだなー」「どんな味なんだろうね」と食いつきが良かったので、
私は内心へへへと思い「1個みんなで試食してみますか」と封を開け食べてみたところ
何というかごくごく普通のプリッツの味なのであり、
メンバーみんなの先程の好リアクションも潮を引くように彼方へ消え失せ、
「これ普通のプリッツサラダ味だね」「マルタイラーメン感ゼロだね」
という非情なる結論と共にしぼんでしまったので
私は内心とほほと思いマルタイラーメンの味ってこんなに苦いのかと思い知らされた次第です。
(本物のマルタイラーメンの味を知らないので申し訳ないんですが)
結局お客さんには5人にそれぞれ1個ずつ配給のようにプリッツが配られたんですが、
その後出されるCDだのコーヒー缶だの本だの果てはウクレレなどの豪華景品が出る度に
「五十嵐のプリッツて一体…」という無言のツッコミが蔓延し、
私は博多のお土産売り場で自信満々に陳列されていたプリッツマルタイラーメン味詰め合わせに
「お前のその自信はどこから来るのだ」と文句のひとつも言いたくなくなったのですが、
博多までまた行くのも大変なのでぐっと抑えた次第です。
安宅さんの「たいやき」というクリスマス感皆無の景品も実はどうなんだという向きもあるわけですが(笑)。
イトケンさんはカエルのマッサージ機を出してましたが、
壊れてて動かなかったものを本番前に自らハンダ付けして直していたので
さすが理系と感心した次第です。
イトケンさんは私が肩をぐりぐり動かしていると背中を触り、
「ここ凝ってるでしょ」とピンポイントで当ててくるので
「どうしてわかるんですか」と問うと「自分が凝るから人のもわかるんだよね」とのことで、
ドラムやトイ楽器の演奏の他、ハンダ付けからマッサージまで得意という
マルチぶりを再確認した次第です。
山田氏の景品のウクレレは当たった人の目の前で1曲歌ってくれるおまけ付きだったんですが、
まさかの男子が当たり、しかも山田氏と同じくらい背の高い人で、
ステージ上でのっぽの男子2人が至近距離で向かい合い一方が聖なるクリスマスソングを歌い一方がそれを聞くという
何だかロマンチック全開のシチュエーションに
何これボーイズラブの何かかしらとすぐ隣でにやにやしながら見てしまったんですが、
貰った方は思い出に残ったことでしょう。
もしくは何かに目覚めたかもしれません(笑)。
そんなわけで3時間弱の濃いステージになりました。
良い1年の締めくくりになりました。
終了後、会場でピザなど食べて軽く打ち上がったんですが、
封を開けた私のプリッツはやはり人気がなく残っていたことを書き記しておきます(笑)。
来年山田氏の新しいソロアルバムが出た暁にはバンドでツアー回るらしいのでよろしくお願いしたい所存です。
帰りはえびちゃんに送って貰ったんですが、車中ずっとラーメンの話をしてました。
(彼はラーメン好きなので)
いつか本物のマルタイラーメンを食べたいものだと心に静かに誓ってみた次第です。
どんな味がするんでしょうか。
苦くなければ良いのですが。