愛しさと心強さと

帝国ホテルでの実演もなんとか終わりました。
怒濤の三が日でした。
ホテルでは昼食と夕食の2回お弁当が出るんですが、
これがとんかつとか唐揚げとかハンバーグとか
結構な高カロリーメニューなんですよね。
しかもそんなに美味しくないという。
楽屋で「美味しくないなあ」と思いながらもそもそ食べていると
隣でアルバイトの若い女子たちが「ちょーおいしー」とか言いながら食べていて、
これを美味しいと思う舌とは果たしてどんな舌なのか、
きみちょっと私にその舌を見せてご覧、と言いたい衝動に駆られたのですが、
そんなことをしたらセクハラおじさんとして訴えられ、
正月早々「五十嵐は変態」と罵られてしまうので女子の舌を見るのは諦め、
こんなので満足出来るというのも幸せなのかもしれぬと
食事と幸福について思いを馳せるに至ったのですが、
まあおじさんには少々つらい弁当だったという話です。
私は食事を残すのに抵抗があるので毎回綺麗に完食してしまうのですが、
みんな結構な量残しているんですよね。
毎回完食しながら「こんな食生活してたら絶対太るな」と思い、
夜はご飯だけ残すようにしましたけどね。
すみませんと謝りつつ。
ご飯だけ少なめにするシステムとかあればなあとか、
おかず選べればなあとか、もっと美味しければなあとか、
色々思いながら食べていましたが、無料で提供していただいてるお弁当なので、
贅沢言えないのです。
ちょーおいしーと言いながら食べるのが美味しく食べるコツなのかもしれぬなあと
女子大生に教えを乞うた私です。
ちょーおいしー。


ホテルでは毎年貴乃花親方ファミリーや2年前には芸人の宮川大輔さんなど
著名な方にお買い上げいただいてるのですが、
今年は市村正親さんファミリーに干支の張子をお買い上げいただきました。
最初全然気が付かなかったんですけどね。
あのよく通る声で気が付きました。
「これは招き猫みたいに招いている巳なんですよ」と勧めたら
「これがいい!」と力強く言っていただきました。
舞台の台詞のように。
奥様の篠原涼子さんともお話させていただきました。
お二人とも気さくでとても感じが良く、素敵なファミリーだなあと
正月早々ほっこりした次第です。
あのファミリーの家に私の描いた張子が飾られるのかと思うと
大変に光栄なことであるなと思った次第です。
愛しさと切なさと心強さと。
これから市村正親さんを全力で応援しようと心に誓った、そんな2013年の始まりです。