バンドワゴンツアー記2日目 京都、大阪

そんなわけでツアーも2日目を迎えまして。
朝早く起きてぶらり京散歩と洒落込みたい意欲はあったものの、
実際には「今日2公演もあるし寝ーてよっ」と2度寝作戦を遂行するに至りまして。
昨日の疲れもあってかゆっくりの朝になりました。
(安宅さんと山田さんは軽く近所を散歩していたようですが。)
まあ他の泊まり客が洗面所使ったりチェックアウトしたりの音がうるさくて
そんなぐっすりは寝ていられなかったんですけどね。
外を見ると昨日の雨が嘘のような快晴で。
みんなで「今日は暑くなりそうだね」などと話しつつ宿を出発しまして。
その後みんなでイノダコーヒにて美味しい朝食をいただき
(京都に来たなあと改めて実感しました)、
この日の昼公演の会場であるSOLE CAFEへと移動しました。


SOLE CAFEはこじんまりとした良い雰囲気のカフェで、
小さいスペースにメンバー寄り添ってリハを行いました。
ここではボーカル以外はPAを通さない生音編成でのライブだったんですが、
普段よりリラックスした演奏でそれが良かったような気がします。
お客さんとの距離も近く、
山田氏の家に遊びに来たみたいなアットホーム感があったんじゃないでしょうか。
本番は終始気持ち良く演奏出来ました。
ここでも私は物販で主にTシャツを売り(一部品切れになるという嬉しい事態になりました)、
それから急いで撤収作業をしまして。
その後、夜のライブ会場である大阪へ移動を開始しました。
時間がタイトゆえ昼ご飯を食べている余裕ナッシングとの判断により、
車内でお弁当食べながら移動するぜ大作戦が急遽遂行されたのですが、
このお弁当が妙に油もの率が高くて。
唐揚げとコロッケの付け合わせになぜかポテトフライが鎮座しているという、
どこまで行ってもオイリーだぜというメニューだったのですが、
まあこの油ものが夜の公演の原動力となったのだから良かったのでしょう。
揺れる車内にて膝をテーブルにして唐揚げをいただきながら大阪入りという、
オイリーな思い出が出来ました。
(大阪オイリー弁当事件と命名しました。まあ事件ではないんですが。)


やがて到着したこの日の会場の雲州堂はステージがやけに高くて見晴らしの良い空間で。
ここでもメンバー寄り添って全員が見える位置に陣取り、リハを行いました。
京都もやりやすかったですが、ここの大阪もやりやすかったですね。
良い感じで音が鳴っておりました。
そして本番を迎えたわけですが、この日は会場超満員で。
お客さんの「楽しんだるで〜」という意欲が伝わって来て熱気がありました。
いつも東京の夜の科学でやってるような、山田氏の話に私が相槌を打ったり、
エビちゃんがいじられたりというやり取りも見せられましたし。
また行きの車内で盛り上がった、音に反応して動く猫のブルーくんも満を持して登場し。
この子が「やまびこの詩」に合わせてコミカルに踊る様は異様にお客さんに受け、
この日一番かと思われるような拍手をいただいておりました。
(本当は京都で初登場の予定だったんですが、全員存在を忘れてたんですよね・笑)
前日の毛虫に次いでこの日も第6のメンバーが降臨したというわけです。
この日は全国各地からお客さんが集結していて。
みなさんアルバムへの期待を口にしていました。
まさにレコ発のような盛り上がりで無事ツアー最後の公演を終えたのでした。
私などは最後の「ハミングバード」の前には
「嗚呼、もうこれでツアー終わっちゃうのかあ〜」と妙におセンチくんになってしまい。
この楽しい体験を忘れまいと己に深く刻むに至ったのでした。
物販ではまたもや私があれやこれや売り、お客さんたちとも交流出来ました。
お客さんのひとりである元気なおばちゃんに
「あなた女の人かと思ったわよ〜。男の人だったのね。
本当に女の人じゃないの?女の人に見えたわ〜」と5、6回同じことを聞かれ、
その度に「いや、女の人ではないです。むしろおじさんです。」と回答するに至ったのですが、
「いやー女の人かと思った。違うのよね?そうか〜」と繰り返すので、
もうそんな言われるなら私おじさんじゃなくておばさんで良いわと、
いっそ性転換宣言の決意さえ軽く芽生えたほどだったのですが、
この出来事は「大阪おばさん勘違い事件」として私の中で記憶されることになりました。


そんなこんなでライブ後、機材を撤収した一行はこの日の宿に赴き
(この日は温泉付きのスーパーホテルでした)、
ツアーの打ち上げへと至り、みんなでお疲れさまの乾杯をしました。
山田氏もほっとしたのかビールをぐびぐびと美味しそうに飲んでおりました。
さんざ打ち上がった後も私と安宅さんだけさらに近くのバーに赴き、焼酎などちびちび嗜み、
さらに部屋に戻って3時くらいまで飲んでたらまんまと温泉に入り損ねてしまったのですが、
まあこうやって夜を延長して少しのお酒と音楽を楽しむというのも旅の醍醐味なわけじゃん、
と、自らの行動を肯定して眠りについたのでした。
そんなわけでツアー2日目も結局酒で締めたというわけです(笑)。