梅雨タイミン

天気予報士がテレビで言うにはどうやら関東地方も梅雨入りしたらしく。
梅雨ってこんな早くやって来るものだったっけとその到来の早さに戸惑いつつ、
骨折数多の満身創痍のビニール傘を高く空に翳してみたりしている私ですが、
斯様に早く到来するというのは如何なる所以なのか、
「いやー道の状況が読めないんでーちょっと早く出たらすいすい来ちゃってー早く着いちゃいましてー」みたいなノリなのか、
それであるならどこかでお茶を飲むなどして時間を調整し頃合いを見て来たまえよ、
こっちはまだ心の準備が出来ていないのだよと訴えたい気持ちで溢れているのですが、
まあ早く来てしまったものは仕方ありません。
お茶と菓子のひとつでも出し、「遠かったでしょうー」などと労いの言葉をかけるなど、
大人の余裕を見せようなどと思ったりしている5月の終わりです。
しかしもう6月に突入だなんて。
何たる早さでしょうか。


先日のライブの際、ギターのキーを変える道具であるところのカポタストが壊れたのですが
(ギターのフレットを洗濯ばさみみたいに挟むあの器具です)、
驚くべきことはその壊れたタイミングで、
最後の曲が終わって「どうもありがとうございました〜」と告げてギターから外した直後にバチーン!と音を立てて逝きまして。
まるで見計らったようなグッドタイミングで臨終したのですよね。
最後まで曲を演奏し切ってから壊れるとはどんだけ空気を読む子なのだと驚いたのですが、
長年愛用している道具だとこういう不思議な現象も起こり得るのでしょうか。
カポタストくんもライブ途中からもうマジで壊れる5秒前くらいに瀕死だったかもしれませんが、
「あー、もう駄目だ、耐えられない、し、死ぬ!
しかしまだステージ半ば、曲も残ってるしせめて完奏してから逝くべき!
それが五十嵐さんへの感謝の気持ち!それこそが人生の終着駅!
が、頑張れ俺、最後の曲までは持ち堪えるぜ!」と、
侍(?)魂を遺憾なく発揮して(途中ラップぽい言い回しなどして)最後まで持ち堪えてくれたのでしょうか。
何たる侍魂、何たるヒップホップ精神でしょう。
もしカポが演奏途中で壊れてたらギターのポジションを全て変えなければならないし、
そうなると自ずとアンサンブルも狂ってしまうので、我々の演奏は台無しになってしまっていたでしょう。
そう思うと長年相棒として我がギターと共に働いてくれたカポタストくんに感謝の念を送っても送り切れないほどです。
最期まできみは立派に仕事をやり遂げたよ、どうもありがとうと。
声をそっと掛けてあげたい所存です。
今年上半期のベストタイミング賞(そんな賞あるのかって話ですが)は
カポタストくんに差し上げたいと思います。


そんなわけで今週末の恵比寿での山田バンドのライブでは
おニューのカポタストくんを持って行く予定です。
見に来られる方は「ああ、あれが五十嵐の新しいカポなのだな」と確認してみて下さい。
この日のチケはもう売り切れている模様なんですが。
この間の愛知、京都、大阪を回ったツアーの締めくくりといった感じなので、
新しい道具を携えて頑張りたい所存です。


あとこの間のライブでも告知したんですが、
キッズ、レディース服のブランドWafflish-Waffleの2013秋冬コレクションの広告映像のBGMに
fishing with johnの「サイクル曜日」が使われています。
こちらの映像は店頭とWebでご覧いただけます。
ぜひチェックしてみて下さい。
子供たちが実にキュートです。
まるでこの曲のPVのような映像です。
http://www.wafflish-waffle.co.jp/top.html



これを機会に子供たちやそのお母さんたちの支持を得られぬものかと
プチ野望を抱いたりしているのですが、
取りあえずはこのお店に行ってみるところから始めてみようかなどと思目論んだりしています。
あたかも子供のいる雰囲気を醸し出して。
「うーん、うちの子これ似合うんじゃないかねー」などとぶつぶつ言いながら。
洋服を物色しながら。
挙動不審で店員さんに怪しがられないよう気を付けたいところです。
そんな素敵な6月になりそうです。
(どんな6月だ)

しかし梅雨の終わりはいつ頃でしょうか。
果たして。