8月の波形

気が付いたら8月も折り返しです。
こうなるともう夏の終わりも近いのです。
本当にあっという間だなと夏空を遠く見やりぼんやり思う次第です。
終戦から何年経ったんだっけ?と毎年この時期になると思い出すのですが、
戦後だと思っていた現在が知らぬ間に戦前になっていたらおそろしいことだなと
ふと蝉の鳴く外の景色を眺めながら思ったりした次第です。


そんな私ですが三越での催しも無事終わり。
ようやく時間が取れたのでここ数日は家に籠って集中してレコーディング作業をしておりました。
近所のスーパーに買い物に行く以外、外に出ないという状態です。
海だプールだ花火だ西瓜だと夏を満喫したいのはやまやまなんですが、
こういう時にやらないと進まないのです。
だが少しずつしか進まないのがもどかしいのです。
私がもう2、3人いたらあれとこれをこの時間にやって貰うんだけどな、と、
マイセルフアシスタントを探すもマイセルフはマイセルフゆえ私しかおらず。
仕方なくひとり地道に作業をするだけなのです。
しかし曲が形になりつつあるのは楽しいものです。
大半の時間をPCの前で波形をいじるという作業に費やしているので、
端から見たら何かの事務作業に見えるかもしれませんが、
これが作曲と編曲なんですよお母さん、と世のお母さんに伝えたい思いでいっぱいです。
(なんでお母さん限定なんだって話ですが)
波形をいじる作業に疲れてくるとそれをやりながら息抜きにラジオを聞くという、
音を編集しながら他の音を聞くというアクロバティックな状態になったりもするのですが、
何とか出来たりするから不思議です。
(普段ラジオを聞きながら仕事をしているので、録音作業でもその癖が出てしまうのです)
地道に作業する私に差し入れのおにぎりを作るために進路を変える女子マネージャーが
夏の何処かにいるとかいないとか。
いたとしてもおにぎりが重過ぎて胃にもたれそうですけどね。


夏が短か過ぎて哀しい。
そんな意味を乗せたフレーズを奏でるギターを聞きながら波形をいじっています。