招き猫ペレストロイカ

気が付けばクリスマスも終わっており、
2014年もあと数日を残すのみです。
今年は特に時の経過が早く感じられ、
ええっ、もう検索ちゃんネタ祭りの時期なの?この間やったばかりじゃん!などと、
去年番組を見た記憶がついこの間のように感じられる始末です。
かと思えば大沢樹生喜多嶋舞の騒動って今年のニュースなの?と、
すでに忘却の彼方に置かれた記憶もあり。
人の時の感覚は何ともあやふやなものであるなと感じざるを得ません。
年の瀬をしっかり受け止めるでもなく、
ふわふわと流されながら次の年を跨ぎそうな気がしています。
年賀状出さないと大人として駄目だよん、という内容のCMを見る度に
大人になんかなりたくないやい!と急性のピーターパン症候群にかかっている私なのですが、
何とか書かないとなあと心の隅で思っているこの頃です。
(あのCMに出てる2人が少し嫌いになりかけています)
ガラスの四十代を迎え、私も壊れそうな物ばかり集めてはいられぬのです。
ガラスの十代の作者が捕まった年の暮れにそんなことを思ったりしています。



そんな年末ですが、知人男性から突然「ゴルバチョフの張子って作れる?」と電話があり。
ゴルバチョフってあのゴルバチョフ
頭の染みがトレードマークの?
ソ連の書記長だった?
とあまりに大物過ぎてピンと来ないでいると
「明後日ゴルバチョフに会うんだけどお土産に持って行きたくて」とのことで。
まるで親戚のおじさんの家に遊びに行くかのようなライトさですが、
ロシアだよね?海越えるんだよね?と戸惑いつつ詳細を聞くと
取材でゴルバチョフにインタビューするため
2泊4日でロシアに行くのだそうで。
(かなりの強行スケジュールですが)
その際、日本ぽいお土産を持参したいのだけど何かあるかなと考えた末、そうだ張子があった!と思い出してくれたそうで。
しかし出かけるの明後日なので明日までに作らないといけないわけで、
こちらも強行スケジュールなわけです。
間に合うかわかんないけど取り敢えず作りますと返事をし。
ゴルバチョフの張子といっても本人の立体像を今から作れないので
ゴルバチョフ招き猫にするしかあるまいと考え、
取り敢えずネットにてゴルビー情報を検索し。
本名ミハイール・スィルギェーイェヴィチュ・ガルバチョーフていうのか、
ペレストロイカって言葉久々に聞いたな、などとソ連情報に触れつつ、
画像を検索し頭の染みなどの様子を具に観察し。
若い頃はイケメンだったんだなあなどと思いつつ、
何とか可愛い感じのゴルビー招き猫を作るに至りまして。
知人に「出来ましたよー」と電話すると
「ええっもう出来たの?」と驚きつつもすぐに取りに来てくれて。
聞くと「あの人、大物だから体調とか機嫌が悪いと会えないかもなんだけどさ。ほら、ミックジャガーみたいなもんだよ」と
大物の例えとして世界的ロックバンドのボーカリストを挙げたのですが、
一国の長であった歴史的人物と同等に比べられるなんて逆にミックジャガーが凄いなと思ったりしたんですけどね。
そんなわけで招き猫を彼に託したわけです。


それから数日後、無事招き猫をゴルバチョフに渡せたとの連絡があり。
しかも先方は大層喜んでくれたとのことで。
私の作った招き猫が歴史的人物の手に渡ったという、
ある意味これもペレストロイカなんじゃないのと思い、
「ありがとうございます、嬉しいです!」と連絡すると、
「実はゴルビーと招き猫の2ショット写真を撮ったんだけどちょっとブレちゃったんだよねー」との返信があり。
そこはブレないで欲しかったよう〜と思いつつも、
まあ渡せたという事実を得られたから良いか、と思った次第です。
詳細はまだ明かせないのですが、
来年に世に出る仕事だそうです。
今から楽しみです。


しかし来年の話をすると鬼が笑うと言いますが、
すでに来年の4月とか5月のスケジュールを組み始めているのだからおそろしいことです。
そりゃ1年なんてあっという間に終わるというものです。
今年も大晦日が仕事納めで元旦が仕事初めという感じですが、
何とか乗り切りたいものです。
それこそ。
ペレストロイカな感じで。