猫たちのシーン

仔猫のミルクがやって来て1週間経ち、ようやく家にも慣れたのかカリスマ主婦並みの収納術を駆使し小さな隙間に隠れることもなく、顔を見ると「うわあ知らない人だ」と脱兎の如く逃げることもなくなり(猫なのに兎とはこれ如何にですが)、寧ろみゃーみゃーと鳴いて寄って来るようになりました。
先日ライブ前に立ち寄って様子を見てくれた山田氏がその2日後に今度は近藤研二さんを連れて遊びに来てくれまして。近藤さんと言えば愛猫モイちゃんがインスタグラムで大人気の猫お兄さんであり、私からしたら山田氏と共に猫の先輩でもあるわけです。そんな猫先輩たちが猫用のおもちゃやご飯などお土産に持参して来てくれて、さんざミルクと遊んでくれたおかげで一気に慣れたと言っても過言ではないのです。猫先輩たちは慣れたものでひょいひょいとミルクを抱え、グルーミングや爪切りのコツなど我々に教えてくれ、また健康管理など詳しく授業してくれまして。我々は「なるほど〜」「勉強になる〜」とすっかり猫講座の様相を呈しておりました。近藤さんはまたモイちゃんの写真を普段から撮りまくっているので可愛く撮るのが上手なんですよね。「はい、いいよ〜、こっち向いて〜」とパシャパシャとベストショットを撮る様にこの人を猫界の篠山紀信と呼ぼうと決意したほどです。山田氏は山田氏で知らないうちにベストショットを押さえる手腕を発揮し、この人は猫界のアラーキーだなと心のうちに思った私です。近藤さんは普段から芸能人オーラが出ていて格好良いんですが、猫を抱えるとまた写真映えするのですよね。気が付けばミルクを抱えた近藤さんの写真がフォルダにいっぱい入っておりました(笑)。小さな猫を囲んで大人が身をかがめて集まり、一斉に猫撫で声を出してあーだこーだ言って半日過ごすという端から見たら異様な光景だったでしょうが、とても贅沢な一日になりました。合間に山田氏も近藤さんもギターを爪弾いてくれたりして、こんなライブなかなかないよなあと思いつつ。温泉に浸かっているような気分でしたね。猫温泉。
猫先輩が帰った後はすっかりミルクも甘えん坊になってしまい。「猫のお兄さんたちもう来ないのか〜」「オラを撫でてくれい〜」とみゃーみゃー鳴き。全身撫でてやると喉をゴロゴロ鳴らし、お腹を見せてうっとりとするのであり、さすが手練れの先輩たちだなと感心すると共に、初心者の我々に指導してくれてありがたいことだなと感謝した次第です。
私も気が付けばミルクの写真をバシバシ撮ってはインスタグラムに上げて悦に入っており、すっかり猫野郎の名前を欲しいままにしています。どうなることでしょうか。果たして。